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コロナと八重山
2020/11/29 18:40:25 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 Others

全国的に新型コロナの感染者数は急増している。直近一週間の人口10万人あたりの感染者数では北海道、大阪、東京都につづいて沖縄県は全国4番目だ。
しかし、その母数の違いから考えれば沖縄の危機意識は4番目ではなく、日本でもっとも危険であると考えて良いと思う。



ここへ来て第三波といわれる陽性確認者数急増の原因には、冬場の低温・乾燥といった同じ人の生活であっても感染力の増す環境的要因があることは、間違いないし、感染症学者が以前より指摘されていた通りだと思うけれど、今回、広くの地域に分散し、また感染経路が職場や家庭ということになり高齢者への感染が増えたことはGOTO関係で検査を十分でない段階で人の往来を活発にしたことによると考えられる。
GOTOが感染拡大に関係する証拠はないと菅氏は言うが、多くの人が検査もせず動き回ればいたるところで感染の機会が増えることに反論できる証拠などなく、自明だろう。




沖縄県の感染者もまったく収束する気配もなく増え続けている割には危機感は薄い。
医療現場の逼迫とは裏腹にのんきに観光する映像を流す報道も差別的で何かこの国のよくない体質を見る思いがする。
石垣島も11月15日に陽性者が確認された以降、しばらく感染者ゼロが続いたが本日、また一人の陽性者が確認されており、3連休の結果が出てくる今週、再び増えないことを希望している。
現在、家庭とか職場という本来ならば発生現場といえない場所を感染経路として判断していることでも分かる通り、夜の街関連と呼ばれた頃とは異なり、そのほとんどが感染経路が不明であることを重視しなくてはならない。
防疫対策として当初から原理的に抜けのある無症状感染者への水際対策が、市中感染に及んで対応を極めて困難にしており、感染者総量の増加は重症患者を増加させ医療のキャパシティのない沖縄や石垣島にとってはこれからが正念場になるだろう。





感染の多い大都市圏からの観光客の多い沖縄県。外からの感染経路は大丈夫だろうか。南ぬ島石垣空港での防疫体制は、いまも空港出口に設置されたサーモセンサー頼みの状態だ。発熱していなければ、かかることもなく、発熱でひっかかっても行動の規制はあくまでお願いベースであり、PCR検査の要請にも従わない人がいると聞く。
ましてや発熱している段階では、そこで止めたとしても最大の感染力も持つといわれる発症の2日前を過ぎて既に手遅れ状態とも言えるだろうし、感染力のある無症状感染者については、これだけでは防ぎようがない。
そこから市中で飲み食いした際に感染した従業員が家庭や職場で感染を広げると、医療崩壊は目前にある状態ということは、誰にも否定できそうにない。かなり神頼みに近い。





入域客を監視するサーモセンサーの上に鎮座した桜ジンベイに我々の運命を託すのは、彼女にとっても少々、荷が重すぎる職務のような気がする。
政府の舵取りによくアクセルとブレーキという言葉が使用されているが、ストレート前でブレーキを踏んだり、コーナー前でアクセルを踏んだり経済のためやむなしと言っている割に経済にとっても裏目に出ているよう見えてならない。
本来、完全にブレーキで感染が抑えられていればGOTOキャンペーンなど不要だし、安売りしなくても、みんな安心して沖縄にも石垣にも来たいと思っているのだ。
こうして来たくても気がひける状況では、我慢している方々からの恨み節を毎日、聞かされる羽目になる。








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スペースジェット凍結報道の波紋
2020/10/27 16:50:04 ブログカテゴリ オタク | 書庫 Others

10月22日、三菱の開発する国産リージョナルジェット機のスペースジェットが開発計画を凍結するという報道があり、航空界がざわついた。

この報道に対して、当事者、三菱側からは開発凍結の決定は社内ではなされていない旨の指摘があり訂正する一幕があった。





これらの経緯を含めて報道された上記の内容からは凍結は決定ではないものの、その判断がまったくの事実無根でもない厳しい裏事情が透けてみてとれる。



国内には早くも日本独自の開発にこだわった無理な計画があだになったなどの批判的な記事が見受けられるが、私はまったくそうは思っていない。
型式証明取得目前まで行っていたにも関わらず、凍結も選択肢のテーブル上にのせざるを得ない裏にはコロナ禍による今後の需要蒸発も大いに影響はしているが、何度もの独自開発のチャンスがありながらボーイングの下請けで満足してきた政府の取り組みの甘さ、航空機開発事業の重要性への認識の無さがあげられる。





B787でも全機35%は日本製だから、実質日本製であるとか、ANAがローンチカスタマーにもなっているから日本が設計を任されているような幻想は捨てるべきなのだ。
また航空機開発のノウハウは未来の国の盛衰を制するコアスキルであり、国が積極的にバックアップするのは当然。税金も投入して失敗だ、無駄遣いだと批判をするのは簡単だが、航空機というものが国力を示すバロメーターであり、すべての産業の牽引役である事実を忘れているとしか思われない。
航空機の開発能力と国力は比例する。経営的には凍結に近い開発の一時的休眠はやむを得ないかも知れない。しかし、航空機というキーテクノロジーの独自開発を諦めたとき、それは国が国であることを諦めたときだということを国家にも国民にも考えてもらいたい課題だと思っている。
YS−11開発が無ければ、その後のP−1もC−2もなかった。現時点で経済的成功が得られていないとしても、延期続きの苦渋に満ちた開発の中で得たものは未来への重要な資産であることだけは忘れてはならない。
成功しないからやらない。という選択肢はない。国が国として存在するためには成功するまでやり続けなければならないのが航空機開発なのだ。




ビジネスとして振り返れば、計画段階では先行したものの開発が遅延したことで同じGTFエンジンを装備するエンブラエルE2の追随を許し、市場での商品価値が失われる中で、新型コロナによる需要自体の消滅が止めを刺したカタチだが、その原因は技術力の低さにあったのではない。
民間航空機の設計開発において日本が第一線から距離を置いた期間の長さが問題だった。
売れる商品があろうとなかろうと一朝一夕ではできない航空機開発は常に国内に人材を育て維持してゆく必要があるのだ。
国際標準の中で学んだ今回の経験を活かして、仕切りなおした後、日本総力戦として日の丸ジェット復活の日が来ることを願っている。
最後に付け加えれば、スペースジェットに型式証明を与える立場であったFAA内部の問題もB737MAXの事故では明るみに出た。
スペースジェットの一時、休止はやむなしではあるが、世界の航空勢力図を見直して新しい展開を図る転機だと考えて前進させてもらいたい。









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ANAが大型機削減
2020/10/22 12:04:14 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 ANA

コロナ禍で大きな打撃を受けている航空業界、どこも空前の赤字を計上しているが、とりわけオリンピックに向け国際線を拡大し、投資してきたANAHDの今年度の赤字幅が5000億を超える見通しとなり、給与の3割減、冬のボーナスカット、希望退社や長期休暇の薦めなど、生き残りへの様々なリストラ策を講じてきた。


全日空、大型機25〜30機削減

 全日空は21日、主に長距離国際線で使う大型機25〜30機を削減する方針を固めた。リースを含め約60機の大型機を保有しており、半減させる。現在の航空業界の状況では売却の際、取得時の価格よりも大幅に安くなることが想定されるため、まずは帳簿上の価格を引き下げ、評価損を計上する減損処理を20年9月中間決算で行う。大型機は小・中型機に比べ燃費が悪く、整備費用などもかかるため、リストラ策の柱とする。コロナ禍で拡大路線は巻き戻しを余儀なくされた。

 成田、羽田、中部、関西の各空港の国際線はすでに大多数を減便しているが、需要回復時には羽田の発着便から優先的に再開する方針。  共同通信社




そして、国際線の再開の見通しがたたず経費のかさむ大型機から保有機材の半数近くを売却するとしていいる。



売却される大型機とは、B777でー200型は乗客の多い季節、余剰機材を使って南ぬ島石垣空港にも定期的に姿を現していた。
その圧倒的な大きさ、胴体後端で直線に収束する独特のスタイルやハモるエンジン音などでひときわ目立ち、空港に近づくとB777の垂直尾翼の先端でいち早く空港に着いていることがわかったものだ。
具体的に、どの機体が対象になるのかは分からないが国際線用であっても今後しばらく、もしかしたら数年先まで、このB777の姿を石垣島の空港で見ることはできないのかも知れない。



国際線でJALを追い越し、東京オリンピックを見据えたインバウンドの伸びを見越しての投資が今回、あだになってしまった格好だ。

また比較的国内線の多いLCCの方が復活が速かったりもするのかもしれないが、今、国内で人気の観光地、沖縄県も石垣島も医療崩壊の危機である。
後ろ髪をひかれるようなキャンペーンではなく、まずは安心して人が移動できる確実な検査体制が経済を回復させる上でも必須だと思う。
誰もがこんな2020年を予測したものは居なかったが、小説よりも奇な現実を前に多くのものが壊れ、苦悩しながらも受け入れ、変わろうとしているのだ。
人生塞翁が馬、好事魔多し、一寸先は闇。人間の予定はあくまで人間の立てた予定。自然界に人間の都合は通じないということなのだろう。エネルギーの浪費も含めて右肩上がりの航空需要をただただ喜んでいたことを反省させられる。
絶好調なときほど、隠れたリスクについて思いを巡らし、何事にも注意深くあらねばならないというご教訓的なものを感じずにはいられない。




ANAは国民の足でもあり、社会的なインフラでもある。つぶすわけには行かない。
新型コロナ対応のリストラ政策には今後、本当に必要なものなのかを吟味しながら、経済のみではなく環境と安全と幸福度が最大になるような配慮が望まれる。







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「空飛ぶクルマ」の過去と未来
2020/09/22 14:53:45 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 Others

現在の「空飛ぶクルマ」が空港以外の狭い場所からの発着を考え、ほぼバッテリーによる電動モーター駆動の回転翼を使用しているのは共通の特徴だろう。
しかしピザを運ぶドローンのようなものであれば家庭に届けることも可能だろうが、重量のある人を乗せるとなるとマルチコプターの場合でもクルマのサイズには収まらず4人も乗せたら占める面積ではダンプ以上になるだろう。戸口から戸口は論外だ。



更に回転翼をキャビンの外側で回しているのだから、安全面を考慮すれば離発着する環境は少なくとも現在のヘリポート程度のものは必要となる。
到底、道路わきでタクシーを呼ぶ感覚では使えず、市街地では新たに建物の屋上などに発着場を設置することになるのだろう。
果たして物理的にも経済的にもバス停くらいの人の歩ける間隔でこのポートを設置できるのだろうか。ポートからタクシーに乗るのでは本末転倒だ。
また重くなると回転翼の吹き降ろしは強くなり、めったやたらなところには降りられない。回転翼をコンパクトに小径にすれば回転数を上げねばならず、マイクロドローンどころではない耳障りな騒音問題も発生する。ホバリング中は浮かすだけにエネルギーを消費し、著しく輸送機関としての効率を低下させる。



また、このようにキャビンをつけ回転翼をカウル内に収めダクテッドファン化するとドローンの気軽さは消滅し、人の乗る電動ヘリコプターに近いシロモノで、もはや「空飛ぶクルマ」という意味が、自宅からさっと乗り込めて車のように近くのスーパーに買い物に行ったりするものではないように思えてくる。



思い起こすと、半世紀以上も前から飛ぶクルマの構想はあり、当時エアロカーと呼ばれ実在した空飛ぶクルマはこんな形態をしていた。
その場から離着陸するわけではなく滑走路から飛行機として飛んで行き、着陸したら主翼後部胴体・尾翼を外してキャビン部分のみがクルマとして地上を走れるというものである。
取り外した主翼などは空港に置いていったりトレーラーで引っ張ってゆくというものであった。
考えれば当然だが、軽飛行機で空港に行き、現地でレンタカーを借りる方が合理的で今はこの発想は廃れてしまった。
と、思っていたところ、最近もこんな取り組みがなされていた。



艦載機のように折りたためる翼を持ち地上ではウィングホールドしてクルマのように走ろうというものだが、取り組みとしては面白いものの性能に関しては、空中で飛行機にかなわず、地上ではクルマにとてもかないそうにない。



以上、ドローンに人を乗せた「空飛ぶクルマ」も、クルマに翼をつけた「空飛ぶクルマ」も実用性としてはほとんどないものだと私は考えているが、今後、発展の可能性があるものとしては固定翼を持ち、電動マルチローターで垂直に飛び上がった後は前方に推力方向を変更し翼の揚力で巡航、再び推力方向を上向きに変え垂直に着陸する。
こうしたタイプであれば巡航時の効率もよく、バッテリーとモーターの能力向上に伴い、ある程度の発展が期待されると思う。




上記のようなものであれば、実現への道筋も十分、考えられるが、昨今の「空飛ぶクルマ」のイメージよりはVTOL(垂直離着陸)の出来る小型航空機のイメージに近いものになるだろう。
逆に考えれば、VTOLこそしなくても今後、多くの小型固定翼航空機が電動化されるではあろうと思っている。それは「空飛ぶクルマ」ではなく、効率の良い小型航空機の未来そのものなのではないだろうか。






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漂着ドローンの話から
2020/09/12 15:24:42 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 JTA

空飛ぶクルマの話からドローンの話になっていたときにタイムリーに飛び込んできた竹富島ミサシへのターゲットドローンの漂着事件、ちょうど良いのでマルチコプターがドローンの代名詞になる以前のお話からしたいと思います。
まずは漂着機について経緯を追ってみましょう。





9月8日に竹富島の北岬で見つかった漂着物としてそれは報道された。表記の型番から調べてゆくと正体は標的/標的曳航機のビーチクラフト社のMQM-107Eという無人機であり、当初、開発した米軍所有のものではと考えられていたが、機体には”右”などの漢字もあることから台湾のものでは?という見方も一方にはあった。





こうして問い合わせをした米軍からは自国のものではないとの公式回答があり、地域としては処分を自衛隊に依頼する話もあったが、その後、事態は一変する。台湾の関係筋から自分のところのものかもとの連絡が入りその後の処理は調整することとなった。


台湾軍の装備開発部門である中山科学院(国家中山科学研究院)の説明によると

一、報道の内容から、当院は、これは最近の演習で使用した無人標的機であり、一般的な訓練を目的としたもので、機密に類するような機微な機器やデータの搭載は無かったと予備的に判断しています。

二、標的機は先日の訓練終了後に海に落下しましたが悪天候で見失い回収できず、日本の海域に漂着したため、当院では関係対外部署と調整を行い、手続きに沿って事後処理作業を実施することになります。


さて、マルチコプター以前のドローンについてみてみましょう。もともとドローンは無人機を意味します。


MQM−107はロケットブースターでランチャーから発射され
その後ターボジェットの推力で巡航する

そして、本来のドローンはミサイルや射撃訓練で使われる標的機や遠隔操縦やあらかじめ指定した飛行経路を飛ぶ無人偵察機などで使われていたため軍用のものが多く、民間ではあまり馴染みのない言葉でした。


こういう無人機も括りではドローンということになります


しかし昨今、モーター、バッテリーの性能が飛躍的に向上し、空撮用のマルチコプターが一般化、多様されるようになるに連れドローン=マルチコプターとして認識されるようになったようです。
近くに居る方々に聞いてみたところ、ドローンで思い浮かぶのは4個の回転翼、あるいはもっとたくさんの回転翼をつけたラジコン機というイメージでした。
なので、このマルチコプターのドローン技術をベースに有人化した「空飛ぶクルマ」は下図のようだったのではないかと思います。





既に実用実験段階に入っているものですが、まさに数多くの回転翼がついたマルチコプターであって、「空飛ぶクルマ」の意味するものが、けしてヘリコプターの電動化ではないことが分かります。

こう見てくると誰も定義してはくれませんが、同じ回転翼を使って人を乗せてVTOL(垂直離着陸)運用が出来る飛翔体にしても「空飛ぶクルマ」と従来のヘリコプターの間には以下のような暗黙の違いがある気がいたします。

・空飛ぶクルマ = 電動のマルチコプター = 人が乗る航空機への参入を目指しているもの
・ヘリコプター = 発動機を動力とするの回転翼機 = 既存の航空機枠で規定される

そして「空飛ぶクルマ」が以上の通りであればあまり将来性はないな、というのが個人的な見解です。
なぜかというのを次回、お話したいと思います。


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