B737ファミリーの別の顔
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ベストセラーのB737のラインナップには短いの長いのありますが ![]() 同じB737−800でもこんな機体がありました ![]() 米海軍の保有するP−8ポセイドンです。B737−800を改修したもので、従来 のP−3Cオライオンの後を継ぐ哨戒機です ![]() 民間機と比べると胴体に窓がなく、天井には数多くのアンテナ、ウィングレットの 代わりにレイクドウィングチップを備えています ![]() 中国の南沙諸島の埋め立ての警戒任務も担っており、先日もこのP−8に 対し中国側は退去するよう警告を発するという事件が起きました 観光のお客さんを連れてくるのもB737、領海を守るのもB737という現実が あるわけです。 ![]() これに対して日本はP−3Cの後継機を自国で開発しP−1が現在、配備されつつ あるところです 領海確保や対潜哨戒の任務はますます重要になり、現在、海自のP−3Cは那覇 基地をベースにしていますがこのP−1が石垣空港でも見られるかも知れません ![]() ![]() |
ATRが日本の空にも登場
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イルカの独特な塗装で知られる天草エアラインのDHC8−100の後継機 としてどうやらATR42−600導入を決めたようだ ![]() ATRというと石垣空港で見ることができたのはこの復興航空のATR72だった。 日本ではリンクがATR42の導入を検討中、倒産によって見送られたので日本 国内では、今回の天草が初めてということになる。復興航空のATRは盛んに堕 ちるので印象は良くないが機体自体は、けして悪く見られていないということだろう。 ![]() さらにJACは老朽化するサーブ340やQ400の後継機として、同様の ATR42−600の導入を決めた。オプション契約を含めて14機という ことで急に日本の空にもATRがシェアを拡大しつつあるようだ。 ![]() ATR42−600にとって替わられることになった天草エアラインのDHC8−100 どこかでみた機体だ。そうRACもこのDHC8−100を使っている。 ![]() このRACのDHC8−100もかなり老朽化して後継機の検討がなされている のでATRへの線もあるのかと思うのですが、RACでは後継機として DHC8−Q400を考えているようです。大分、現在よりも大型になることに なりますが乗客50人を確保し、残りをカーゴスペースにするなどを検討中のようです。 ![]() そして、こちらは製造中止にともなって今後はじょじょに消えてゆくと思われる 低翼配置のサーブ340。 いずれにしても近距離用のターボプロップは高翼配置に収斂して行くことになる のでしょうか。時代を逆行しているようでおもしろいですね。 ![]() ![]() |
インシデントの概要
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那覇空港の航空写真上に表示してみると ![]() 大体こんな感じなのだろうか 自衛隊機の最初の勘違いは防衛省も認めているので、そのとおりだとして推測すると 離陸許可を双方自機の許可だと思ってテイクオフすると、ANA機とCH47の飛行コースは交差する可能性があり離陸を中止したANAの判断はおそらく妥当。 離陸を始めたANA機の存在を自衛隊機はどの時点で知ったのか?また自衛隊機は自機が間違えて離陸したことをどの時点で知ったのか、映像では衝突回避に向けた積極的な行動は確認できないが。 ANA機は離陸を中断したことをタワーに伝えたのか否か? またタワーは自衛隊機が間違えて離陸したこと、ANA機がパイロット判断で離陸を中止したことをどの時点で認識したのだろうか タワーはJTAにゴーアラウンドの指示を与えたとされるが、どの時点なのか?JTAパイロットからは接地しスラストリバーサーを作動させた時点と言われているが、パイロットコメントどおりであればその指示は最初から無効と思われる JTAのパイロットは離陸を開始するANA機は前方に見えていたと思われるが、自衛隊機は視野に入っていたのか また自衛隊機の位置との関係よりANA機が離陸中止したことをどこで認識したのか ANA機とは間隔が短く、機長判断でゴーアラウンドしていないことからANA機は通常に離陸するものと判断していたのではないか ANA機は離陸中断後、後ろから着陸を続行しているJTA機の存在を認識していたのか そんな疑問が次々に沸いてくるが、基本的には、この過密の運行状態、尖閣問題を抱え、自衛隊民間共用の状態で滑走路一本という環境もこのインシデントの大きな要因になっているのだろう。管制官のロードも大きい。いろいろ考えさせらるインシデントだ。 ここ数ヶ月のように次々に重大インシデントが続いてくると思い出さなくてはいけないのは、ハインリッヒの法則である。 1件の重大事故の裏には29件の重大インシデントがあり、さらにその裏には300のマイナーなトラブルがある。 このことは運輸安全委員会が重大インシデントで頻繁に動き回る現在の状況を続けると、やがて本当の重大事故につながるという示唆ともいえる。 また同じ石垣島発の便で5日には、こんなトラブルも起こっている。用心に越したことはない。 ![]() ![]() |
重大インシデントつづく
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重大インシデントの多い昨今の航空事情ですが石垣島とは無縁でないものも続いています 6月3日、自衛隊機のCH47がタワーの無線を聞き間違えて離陸し、離陸滑走中のANA機の行く手を阻んでRTO、さらにその直後に迫っていたJTAの着陸機がタワーのゴーアラウンド指示とは異なり着陸、離陸を取りやめまだ滑走路上にいたANA機に迫るという重大インシデントがありました。 ![]() 航空自衛隊のCH47は久米島への輸送業務を担ってタワーの離陸 許可を待っていましたがANA機への離陸許可を自機へのものと勘違 いし離陸、滑走路を横断してしまいます ![]() 離陸許可に従い滑走を開始したANA機はこの滑走路上空を通過するCH47を 見て離陸を中止、制動をかけて滑走路に停止します ![]() さらに同滑走路に南ぬ島石垣空港から飛行してきたJTA610便が、ファイナル アプローチ、着陸復興を指示したタワーに従わずそのまま着陸、前方ANA機の 400〜500m手前で停止するという状況であったと多くのメディアが伝えています 本件は日本の航空にとってきわめて重大なインシデントであるととにも那覇空港も 南ぬ島石垣空港も関わる県民・島民にとっても重大なインシデントだといえるでしょう。 このようになった裏側に一体どのような問題があるのか次の項目で少し考えて みたいと思います ![]() ![]() |