B787トラブル続く
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最近ANA機のトラブルを伝えるニュースが多い ![]() 8月28日にも羽田からシンガポールに向かうB787の操縦席窓ガラスが石垣島付近を飛行中ヒビが入り那覇空港に着陸するというニュースがあった ![]() そして今回、気になるのはANA機に搭載されているRRトレントエンジンのタービンブレードがあいついで破損するという現象だ。今回で3度目になる。 ![]() タービンが破損した瞬間の画像がmaverickさんによって撮影され、Flyteamに掲載されているので拝借した。 決定的瞬間を抑えた貴重な写真だ。 しばしば、同部位が破壊する原因として、エンジンメーカーのロールス・ロイス社では、大気に不純物が多い地域では中圧タービンブレードの腐食の進行が想定よりも早まるとの見解を示している。 したがってANAも国内では起きないと考えていたようだが、今回は国内線で使用していた機材に発生した。 ![]() 上図がANAが発表している当該エンジンの破損部分のエンジン断面図だ。これだとRR特有の中圧タービンのブレードが破断していることを示している。 対策を講じ腐食による問題を解消した改修エンジンは、今年末ごろに完成する予定なのでそれまでは点検間隔や交換時期を早めて対応してゆくため入工による機材手配の関係で欠航便が出るようで、当該便のアナウンスがANAサイトでなされている。 ![]() これによると今のところ石垣便には影響していないようだ。またRRトレントではない米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の「GEnx」を選んだJALのB787では同様のトラブルは発生していない。 エンジン内部にあるタービンブレードの破壊は上空でのエンジン停止をともなうので深刻な事態にもつながる、またロールスロイスのエンジンは分担製作で日本企業も深くかかわっている。 早期に対策を講じて欲しいと思う。 ![]() ![]() |
機内Wi-Fiを使ってみる
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機内Wi−Fiサービスとは実際、どんなサービスなのだろうか。 夏場のみ就航しているJTAのB767(JALのウェットリース)羽田直行便に搭乗して機内Wi−Fiを使ってみよう。 ![]() マニュアルでは巡航高度に到達するとサービスが使えるようになると説明されたので、機内に持ち込んだiPadのWi−Fiの設定を開けてみると確かにロックのかかっていないWi−Fiが飛んでいる。 この"gogoinflight"というのがそれのようだ。 どうやらサービスを提供しているのが「Gogo Inflight Internet」と呼ばれる機内でのインターネットサービスで、アメリカ・イリノイ州シカゴに本社があるGogo, Incが運営しているらしい。 そして機内サービスの内容はここにあった。![]() ビデオプログラムは機内Wi−Fiを使って無料配信とある。まあ、これは機内のサービスでインターネットを使ってないわけだから自前でディスプレーを用意したようなもんだから、当然としてネットにつなぐとこんなメッセージが出てきた。 ![]() そうか、2017年3月まではキャンペーン期間で15分だけ無料でつなげるサービスがあるけど基本はあくまで¥400の30分プランと飛行中はインターネットにつないでいられる¥700のフライトプランのコースが選べるようだ。 とりあえず、いまだけ無料のお試しサービスでメールチェックとウェブブラウズを試みる。 けして速くはないが、メールチェックなどには普通に使える、しかしネットを見ようとしたら、すぐ時間になってしまった。 ひきつづき、機内のビデオプログラムにアクセスしようとしたが・・・ ![]() お使いのOSは対応していませんだと。 Mac OSでは X 10.6以降。WindowsではIEの10以降でないと見られないらしい。 無料の機内プログラムを鑑賞するために、OSまでバージョンアップしなくちゃいけないのか。 すでにメモリいっぱいでOSバージョンアップすらできない我がiPadは、この後、機上でWi−Fiの使えないスライドショー専用マシンになったのであった。 ちなみにJTAの新規導入のB737-800型ではさらに進んだ2Kuという機内Wi−Fiシステムが乗るらしいので、出張が多いヒトはますます機内で仕事をさせられちゃうのだろうなあ。ガンバれ日本のビジネスマン。 ![]() これが2Kuのアンテナでフラットになったパン状のアンテナが2枚。 これだと稼動部もなく大分高さも薄くなるので機体の空気抵抗も減らせATGとKuのいいとこどりで通信速度もくだり70Mbpsを可能にするらしい。 メールで仕事させられてしまうよりは、YOUTUBEでも見ながらリラックスして旅したいものである。 ![]() ![]() |
コブのついた民間機
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最近、石垣空港でも背中にコブのついた飛行機をよく見かけるようになった。 このANAのB737−800にも胴体後部の背中にレドームのようなコブがついている。 ![]() 同様にJALの機体にも場所は違うが同じようなコブがつけられたものが増えている。いったい何のコブなのだろうか。 ![]() 調べてみるとどうやら、昨今は飛行中の機内でも使えるようになったWIFIと関係があるようだ。 この記事によると内部はこうなっているらしい。 フェアリングに覆われ流線型に整形はしているものの内部ではこのアンテナが回転するするためにかなり大きなアンテナとなり飛行中は抵抗物になりそうである。 軍用機では電子戦用にたくさんのコブのついた飛行機が昔からあるが、民間機にも空気抵抗増を覚悟してコブをつける時代なったのだと気づく。 ![]() 従来も機内でWIFIは使えはしたが、ATGという地上に設置された局との間でやりとりしながらアップリンク、ダウンリンクを行う方式がメインであり、ATG−3は3Mbps、ATG−4が10Mbpsという通信速度だったそうだ。 地上にある局とやりとりしてゆくため、陸上に限られアンテナは胴体下面につけられていたが、この胴体上面アンテナは地上とではなく上空の衛星とKuバンドを使って通信するためのもので、これだと30〜40Mbpsの通信速度を確保することが可能だそうだ。 出張中、機内だからメールは読んでませんでした!と堂々と言える時代はすでに過去のものになりつつあるのかもしれない。
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