プロペラのエアライナー
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大阪空港でリージョナルジェットよりもまだ座席数の少ない プロペラ機の世界を観察してみよう ![]() JACのボンバルディアDHC-8Q400、石垣〜与那国間を飛んでいる Q400CCはこのQ400の貨客混載型だ ![]() こちらは同じくANAのDASH-8Q400、真横からみると とっても細長い機体であることがわかる ![]() ECOを協調して見かけこそグリーンで異色だが、これも 中身はANAのDASH-8Q400だ ![]() そしてこちらはJACのサーブ340、北海道のHACでも使用して いる機材だが、すでに製造したサーブ社は倒産している。石垣空港には 時々フライトチェッカーのサーブ2000が来ている ![]() 機体全面にイルカを描いた天草エアライン(AMX)のATR42 以前はRACと同じDHC-8-100だった ![]() ATRはイタリアとフランスの共同開発だがDASH-8がQ400以外 現在製造しておらずサーブも倒産したので50席未満のターボプロップ となると今後、日本ではこの機体が唯一の選択肢となりそうだJACも 採用を決めている 以上、RJに満たない座席数では、まだまだ国内でもターボプロップ機が使用されているが、プロペラといえどもFOKKERやYS−11の時代からするとリニューアルされておりDASH−8−400の巡航速度は700km/hに近く、距離の短い路線ではジェットよりも早く着く場合もある。 南ぬ島石垣空港では今後、RACの使用機DASH-8-100は退役し、石垣で見られるプロペラ機は同じDASH−8でも貨客混載型のQ400CCにすべて集約される予定だ。 ![]() ![]() |
リージョナルジェットの世界
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石垣空港には来ていないが最近、気になるリージョナルジェット界の動き 日本の期待の星であるMRJの納入が2年遅れると聞くとさらに 他社の動向が気になる。大阪空港で機体をチェックしてみた ![]() ボンバルディア社が製造するCRJ-200。DHCやカナデアを買収した カナダの総合重工業でDHC8のようなプロペラ機とともにこの リージョナルジェットの世界では草分け的な存在だ ![]() 短いのから長いのまで揃っているがジェットビジネス機からの発展であるため リアエンジン形式なのが特徴だ。こちらはアイベックスの使用機CRJ-700 ![]() そして、MRJのライバルとしてもっとも気になるのがブラジルのエンブラエル社 の開発するERJ機。エンブラエルではマンダリン航空のERJ−190が石垣島に 飛来していたことがあるが、これはJ−AIRのERJ−170 ![]() そしてこちらが上記の170よりも胴体の長いJ-AIRのERJ−190 マンダリン航空と同じ機種だ。主翼からエンジンを吊り下げる方式で 形状的にも三菱のMRJに近い 以上は大阪空港で見た日本の空を飛ぶRJ機たちだが、現在の100席未満のRJ機の力関係がここからだけでも見えてくる気がする。 そしてこのエンブラエル社のERJは今後MRJと同様にエンジンの燃料効率を上げたP&WのGTFエンジンを搭載したE2シリーズを市場に投入してくる予定で、開発が遅れているMRJにとっては、それまで他のライバルに対して優位と言っていたエンジン効率という切り札をひとつ失うことになる。きめ細かな空力設計では他のライバルに1歩先んじていると言われるが、実績のないMRJにとっては手ごわい相手には違いない。空の激戦区RJの市場は熱くシェア争いのなかMRJも正念場を迎える。 ![]() ![]() |