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乗り換えはiPadで?
2019/03/18 18:45:27 ブログカテゴリ オタク | 書庫 MAX問題

エチオピア航空機の事故原因を知る決め手となるDFDRとCVRはフランスで無事にデータ抽出に成功しエチオピア側に渡されたようだ。

今後、30日以内に事故調査の中間報告が行われるようだが、既にかなりの点で昨年のインドネシアで起きたライオンエア(JT610)の同型機墜落事故との類似性が極めて強いことがわかり、クラシック機やNGにはないがMAXから失速を防止するために付加したMCASに問題があるのは間違いなさそうな状況だ。

ただし、MCAS自体に問題があるというよりは、現在のところその違いを充分に説明してこなかったボーイングのあり方自体が問題視されているようだ。

出所はこちら



これらをGIGAZINEでは翻訳してまとめてくれているので、日本語で読める上、大変興味深い内容です。


真の墜落原因を知るためにFDFRやCVRのデータ解析が不可欠ですが、ここまでMCASの実態を調査した上で、NG機からMAXに乗せ替えるに当って、パイロットにその存在すらも知らせていないということは、たとえ今回の事故にMCASが直接関与していなかったとしても、それだけでも充分に問題なのではないのでしょうか?
それは”ほぼ犯罪といえるほど不十分”というパイロットからのコメントがFAAのインシデント・データベースにも載せられていたのに、説明もシミュレータ訓練もしていないとなれば、乗せられたパイロットこそ最初の犠牲者と言っていいのかも知れないのです。

事故の真相はデータが公表されれば明らかになるので、ひとまずおいておきましょう。
ここでは事故の直接的原因からは話がそれますが、どうもFAAやボーイングの姿勢として気になっている底流にある心理について書かないといけない気がします。
それはFAAとボーイングには無理やり、既存のB737を延命し、僅かな改修でエアバス320neoに対抗できる機体を仕上げるために焦った感があるのです。

そもそも、B737は、どこまでがB737なのでしょうか?
石垣島だと古くは南西航空時代に飛んでいたクラシックの200型がありますが、これと最新のMAXも同列でB737だと呼称することにも無理があるのではないでしょうか?
エンジンも異なり、大きさも異なり、システムも異なり、主翼もNGからは再設計されました。
同じなのは胴体径と短くて車輪カバーのない脚くらい。もし胴体径で言うのならパイオニア期のB707だって一緒じゃないでしょうか。

ただ、これだけの機体ラインアップを同一のB737シリーズとすることで1万機以上の販売実績のあるベストセラー機として信頼性の高い機体であることを印象づけると同時に、同じ機体の派生型なんだからパイロットの乗り換えはiPadでちょこっと講習すればいいだけなんですよ、ってことにしたかったのかも知れません。

更にはこの呪縛により短い脚で翼と地上のクリアランスが少ないところに効率は良いが大きな低圧ファンをもつLEAPエンジンを取り付つけたのですから設計者の苦労は大変だったでしょう。
クラシックのJT8Dだった頃だって、B737はパイロンなしで翼にベタ付けみたいな状況だったのに、CFMでは苦肉の策でエンジンカウルの下を平らなおむすび型にして凌ぎました。
更に今回のLEAPエンジンはJT8Dの倍の口径がありますから、そんなものでは足りず、前方へ、更に上へとエンジン位置が追い出されるカタチになりました。
こうして空力まで変わったことでMAXには失速を防ぐMCASが必要になったと言われています。

そして、あまりボーイングが表立って、というかパイロットにまでMCASの存在を知られたくなかった理由には、エアバスとの関係があるように感じられます。
本来、このように勝手にコンピュータが入り込む設計を得意とするのはフライバイワイアの操縦系統を持つエアバスです、特にサイドスティックで新時代を切り開いたB737の最大のライバルである320シリーズなのです。
最後は人間であるパイロットが主権を持っているのだ、を主張してきたボーイングとしては古典機をかなり強引に改修し続けて不安定になった機体をカバーするためにコンピュータに頼りましたとは口が裂けても言えないでしょう。
本来であれば、一から再設計して素直な特性をもつ320neoに勝てる機体をつくりたいとボーイングの技術者たちは考えているのではないかと思うのですがどうでしょうね。
あの胴体の低さはPBBのない空港も多かった時代にステアウェイを装備し、ローカル空港でもタラップ車なしで運用できるという仕様が売りだったのだと思いますが、今では、南ぬ島石垣空港にもPBBがあります。

パイロットの錬度が低くてもどの機体にも乗れ、コンテナも積めて、エンジン効率も良いエアバス320neoに押され気味だし、今、稼ぎ頭にケチをつけられたくない。それが一番、最後に運行停止命令を出さざるを得なかった米国の苦しい胸の内なのかも知れません。
でも、安全に関しての妥協は最終的に大きな経済損失になって跳ね返る。人命重視なのかはわかりませんが、こんなときにだけトランプさんのカンが冴えるのかも。








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