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ボーイングCEO「我々が間違い犯した」の内容
2019/10/31 01:39:46 ブログカテゴリ オタク | 書庫 MAX問題

米ボーイング、安全より利益優先と非難され 米上院公聴会



10月29日、737マックス8型機の墜落事故に関する米上院公聴会に出席した、米ボーイング社のマレンバーグ会長 BBCニュース

去年10月と、ことし3月に起きた737MAX8の墜落事故をめぐって、ボーイングのマレンバーグCEOは29日、一連の事故のあと初めて、アメリカ議会上院の委員会で証言しました。

マレンバーグCEOは、哀悼の意をあらわすとともに、「ボーイングは過ちを犯した」などと述べて、機体の傾きなどを制御するシステムの不具合が事故につながったという認識を示しました。


とのことなのだが、以前から感じているように、ボーイングのCEOであるこの人の戯言を聞いていても、今のボーイングの状況にとっても航空機の安全性の改善にもつながらないと思うので、内容が専門的で難しいこともあり、ポイントをまとめてもらうには、やはりこのおじさんに登場してもらうしかないと思う。



MAX事故以来、このメモリアルにも頻繁に登場していただいているblancolirioチャンネルのJuan Browneさんだ。
事故後、MCASについてもその問題点に早くから注目をされ、ご本人も豊富な経験を持つパイロットであることから深い洞察をもって解説されていた。
マレンバーグ氏がこのサイトを真剣に見ていれば、少なくともエチオピアでの2度目の事故は防げたと私は思っている。





Browneさんは公聴会を聞いたうえで彼自身の感想と今後の課題についてマイオピニオンとして主張されている。本当に耳を傾けなくてはならないのは、命や幸福をコストや株価で考えるマレンバーグ氏の寝言ではなく、このBrowne氏の言葉だと思う。

一方で、私が個人的に関心があるのは犯罪捜査ではなく、今後、どのようにしたら航空機の安全性を担保しながら新型航空機開発を進められるのかという点のみだ。
時代とともに航空機の事故率は下がり、空の安全性は増しているかのように感じていた裏側には思わぬ落とし穴があった。
少なくとも、いままで磐石だと思っていたボーイングやFAAの体制だけでは、今後、航空機の安全性を確保することは難しいのだということを346人の人命と引き換えに知った。いま、これを無駄にしない努力が我々に求められている。





MAX事故を調べてゆくなかで私自身が認識を変えていったことをあげると
 
・ボーイングはコスト削減のために、経験豊富な技術者を切り、今では飛行機を知らない人がつくってる。(貴重なノウハウが継承されない、設計の意味が理解できていない)

・そこでは経済が優先され、賃金の安いバイトも使われ、お互い同士の意思疎通が十分でないため間違いが起こる。(MCAS自体、スピードトリムの延長として高速側のストール防止として出発したものが変容した?)

・ライバルとのシェア争い。コスト、納期といった企業側の圧力があり、現場で問題が起きて報告をあげても、社内に拾いあげたり対応できる体制がない。

・FAAには新しい機体を審査するだけの人材がいない。

・メーカーとFAAが癒着することで、型式証明が本来の意味をなさない。

・事故後の国際合同調査チームもNTSBも事象を調査しリコメンドはするが、指導する強制力はない。

・飛ばしている飛行機の本性を知らされることなく、パイロットはつんぼ桟敷に置かれている。墜落の責任は負わされるにも関わらず・・・

・半世紀以上前の設計に14度もの改修を加えて別機になっても、B737と言い続ければ共通のタイプレーティングで通ってしまう。





などなど、常識と思われた前提が崩れたことで、今後の航空機開発の現場では今までとは異なる基準作りが必要とされることだろう。
また原因となった経済偏重はアメリカだけのことではない、いま世界中で行きすぎた経済競走によって人間の足元が危うくなっているのだとすれば、航空機を航空機の枠だけで考えていては解答を誤るのかも知れない。
果たして世界中でどのくらいの人が飛ばなくてはならないのか?今後、どこまでの航空需要をフォローすればよいのか。
そこには温暖化の影響や地球規模の災害も増えるなか地球環境の一環としてとらえるマクロ的な視点も必要かと考える。

また、航空初期のころ、飛行機はよく墜落し死亡事故となる危険な乗り物だった。飛行機は多くの関係者が永年の努力を積み上げて、一般人の家族旅行にも使える交通手段にまで大事に育てあげた人類史上でも稀でスマートな乗り物なのだ。
神ならぬ人の行い故、思わぬ事故は起きる。しかし、そこから学び同じ過ちを起こさない気構えが航空に関わる者の誇りなのだ。
真摯に技術に向き合わずMAXを空へ復帰させることしか念頭にないCEOには、早期に退陣していただきたいと願う。



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