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ボーイングCEOが退任
2019/12/24 13:16:07 ブログカテゴリ オタク | 書庫 MAX問題

ようやくですがボーイングのCEOマレンバーグ氏が退任されたようです



ボーイング社内では墜落事故後のミューレンバーグ氏の管理能力を問題視する声も出ていた。ボーイングは同日の声明で「取締役会は、規制当局と顧客、すべての利害関係者との関係を修復するために取り組んでいる。ボーイングが前進する自信を回復するために、リーダーシップの変更が必要だと判断した」とコメントした。

ようやく辞任されたとはいえ、相当、遅きに失している感じがいたします。
MAXがインドネシアで墜落して多くの死者を出しているときに機体に起きた問題に言及せず、真実を語らず「安全には自信がある」とか「その方法は我々が知っている」とか寝言ばかり言っておられた方です。
インドネシアについでエチオピアで2度目の墜落事故が起きてさえ、共通の原因があるかどうかわからない、と、何の技術的根拠も示せず、自らは運行停止措置をとるでもなく、勝手な再起への線引きをしているCEOに管理能力があるはずはありません。
この航空機の安全に無知なCEOを1度目の事故後、即座に辞めさせ問題事象に真摯に向き合っていれば、少なくともボーイングへの信頼が失墜したり、ここまでMAXの問題はこじれていなかったはずですし、個人的にですが2度目の事故は防げたと考えています。

ミューレンバーグCEOは737MAXについて「2019年中の運航再開を期待している」とたびたび発言。米連邦航空局(FAA)幹部が今月の米下院の公聴会で「年内の再開はしない」と明言し、「決めるのはボーイングではなくFAAだ」とミューレンバーグ氏にクギを刺す場面もあった。

沈黙を保っていたFAAが釘を刺したのはつい先日ですよね。
ボーイングとの癒着ぶりが問題視され、ここまで何も言えなかったFAAにも大きな問題があったのは明らかです。
今ではグローバルなデファクトスタンダードであったボーイングにもFAAにもどちらに対しても世界からの信用はなくなり、航空先進国では、彼らが認証しようとも自分たちで別途、安全を確認するという事態になっているのです。

新型機には初期不良はつきものですが、今回のMAXについてはその範疇を超えます。
それを設計し、また承認してきたメーカーや型式証明を与える耐空性審査のシステムそのものの問題が大きく横たわっています。
果たして、後任のCEOデビッド・カルホーン氏がこの難局を立て直すことができるのでしょうか。
絵に描いた餅で現実、有り得ない復帰へのスケジュールを繰り返し、ここまでこじれた原因は確かにCEOの人間的な問題が大きいでしょうがCEOを辞めさせて済む問題ではまったくありません。
MAXの本質的な問題は技術的な課題克服であり、安全を担保するには、インドネシアの最初の墜落時以来、ずっと問題視されてきた従来機と整合性をとるため無断でインストールしたMCASをどのような形で耐空性に合致するように修正し、飛行の安全を保証するかです。
すでに不信を抱いているパイロットへの周知やトレーニングも含め、まず乗客、乗員の安全について議論されるべきであって投資家の気分次第で上下する株価だけ見ての対応では事態は悪化させるばかりです。
FAAにもボーイングにも適切な人材がいなければコスト優先で首を切った技術者の再雇用が必要でしょうし、第三者の知恵を入れてでも失地回復を目指させねばなりません。

世界経済はもちろんのことボーイングの担う世界航空への期待は非常に大きなものです。
ボーイングはジェットエアライナーの老舗でもあり、ライバルであるエアバスにとってもつぶすことはできない世界企業でもあり、また彼らからも消滅を望まれてもいません。
今回、なし崩し的に壊してしまった人間と機械のインターフェースについても確固たるフィロソフィーを持ち、エアバスと切磋琢磨することで頂上を目指すべき企業のはずです。

人命を乗せる飛行機の安全はAIの現代においても手放しで確立されているものではありません。新しい技術を取り入れる際には真摯に自然の摂理と向き合い、安全を確保した上でコストとのバランスを図らねばなりません。
とても難しいことですが、「空気よりも重たい人間を飛ばす航空機」そこには人類の英知の結集が求められると同時に、社会の模範となるべき責任があると考えます。

B737シリーズの発展型ということで石垣島の空の未来に直結する問題だったことから、このブログでも注視し、今までにないボーイングの不誠実な対応には事ある毎に疑問を呈してきました。
事故後にやるべきことは明確であったにも関わらず、迷走し、ここまで事態を悪化させてから、ようやくCEO交代かと思うと規制当局の能力の限界も感じ、非常に残念であると同時に、今後、アメリカ一辺倒ではない航空機のあるべき姿が世界の中で並立してくるだろうことが予想され、かつて世界初のジェット旅客機コメットが連続事故を起こしエアライナーの主導権がイギリスからアメリカへと移っていったような大きな航空の変革期を感じます。






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