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都の日暮れ657
2018/04/20 18:38:01 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 657

倉田洋平は那覇国際空港に向かう途中の乗用車のセドリックの中で兄の洋八が宮沢智恵子に渡して欲しいと頼まれたあの二千万円について考えていた。あの二千万円は実は兄の洋八からではなく、亡き母親からのものではなかったのではと思った。兄の洋八は母親が元気の頃に、洋平の結婚式のお祝儀としてこの二千万円を渡す積もりであったのを実家で見て、預かっていたのであろう。実家の箪笥の中には幾つものお祝儀袋があった気がするのである。母親はあの美貌の宮沢智恵子が洋平の嫁になることを心底喜んでいた。そして、母親はいつか宮沢智恵子自身に多額の資産を渡す積もりだったに違いない。これも、夢のまた夢になり、母親は亡くなってしまった。綺麗な花が散るように去っていってしまった。洋平は最後にこうなったのも全ては自分の不徳の致すところと結論ずけていた。那覇国際空港の全日空の待ち合いロビーに向かった。
つづく


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都の日暮れ656
2018/04/17 16:47:41 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 656

倉田洋平は此処まで考えて胸が苦しくなっていた。そして、洋平は自分だけでなく宮沢智恵子もまた命の恩人に振り回された可哀想な一人の女性だと思っていた。それからずっとこれ迄の事を辿っていた。翌日はよく晴れた爽やかな日だった。洋平は紺のスーツを着、絹の真っ白いネクタイを締めた。白の封筒には二千万円の小切手とそれぞれの餞別の袋には五百万円を入れてバックに入れた。また、洋平は、グリーンのブローチを入れていた。また洋平は、宮沢智恵子宛に簡単な手紙を書いている。
長い間、いろいろありがとうございました。くれぐれも体には気をつけられて元気にお過ごし下さい 倉田洋平と書いた。そしてかなり早目に、那覇国際空港に宮沢智恵子と奈津子姉妹の見送りに急いだ。
つづく


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都の日暮れ655
2018/04/15 15:16:05 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 655

倉田洋平にとっては当面の気掛かりな事を大体においてこなしていた。ただ、沼田安子や花林育子、それに赤木佳子らとの話しは兄の退院後に成りそうだったが、沼田安子にはいろいろ世話になったと思っていた。いよいよ明日、宮沢智恵子と奈津子は沖縄を去っていくことになっていた。洋平にとっては寂しさが募っていたのは事実である。この都の日暮れのテーマは、結婚を前にした結納の当日に花嫁となる女性が結納金を持ったまま突如として姿を消されたら、この男性はどうするだろうかという事である。またこの男性は、裕福な家の御曹司で、金さえあれば人生どうにでもなるとの人生哲学を持った者であり、流石に周囲には肉体派の女性達に囲まれている。一方で愛する女性は水難事故での命の恩人達に真から恩義を感じいくらでも金を投じようとした。また、この女性には遠洋マグロ漁船の乗り組み員と親しくし、国外への逃避行を試みようとしたが、男の姿を見ることは出来ずに自殺未遂という形になった。また主人公の洋平は猟銃による自殺を決意し外国に行くが、結局、母親の
死去と兄の緊急入院により主人公も一命をとりとめている。
つづく


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都の日暮れ654
2018/04/15 11:27:19 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 654

倉田洋平は榊原秋子に会い話しが聞けて良かったと思っていた。それにしても榊原秋子は兄の洋八の見舞いには一度も来てくれてなかった。その夜はやや早目に洋平は帰っている。翌日、倉田洋平は野中を、那覇の新都心のホテルダイヤモンドに来て貰った。野中、今日は此れからの戦略を練ってみたい。まず、早目に兄の洋八の倉田総合産業への辞表提出を頼むと言った。そして、洋平は、倉田の実家を倉田総合産業に売却したいので野中から社長によろしくお願いしてくれと言った。洋平は実家の売却が完了した時点で洋平は倉田総合産業を正式に退職したいと言った。野中もそれが良いでしょうと言った。洋平は野中に内の資産で新たに事業を始めたい。出来れば野中と二人で始めたい。それまでに進退を考えておいて欲しいと言った。洋平は細かい話しになるが兄の資産の管理を任されている。まずそのうちの十億円で大正製薬か武田薬品株式を購入して一年後に売却したい。また、沖縄県内の中小企業で傾いている会社を幾つか買収し建て直してみたい。もうスーパー経営はしない。少し
ずつ他の事業を拡げてみたいと言った。それには野中の力が必要だ。二人で存分にやってみないかと持ち掛けていた。
つづく


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都の日暮れ653
2018/04/14 16:08:33 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 653

榊原秋子はこの話しの段になると流石に意気消沈していた。洋平は五千万円も騙し取るとは悪い奴がいるものだと思っていた。騙されるのは殆ど沖縄の人である。今、現在、騙されている人が間違いなくいるのであろう。また榊原秋子は緑川さわ子についてこうも言った。緑川さんはエステが好調な時には、良くホスト通いをしていましたね。あの凄いボディーを惜しげもなくホスト達に与えていました。私が緑川さんにそれだけはやらないようにと何度も注意はしていましたがねと言った。緑川さんは今は本当に経済的に困っています。私も借金払いで大変なんです倉田洋平さん。私、何でも倉田さんにさせますから私から助けて下さいとその時ばかりは必死だった。金の事でみな苦しんでいるようだと洋平は感じた。榊原秋子も凄いボディーで高級クラブで何とかやっているが助けてあげなければと洋平はその時は思っていた。そして榊原秋子が先日緑川さんがこの店に来た時、倉田洋平さんは顔は普通以下だが思い遣りはあるわよ榊原さんと言っていました。緑川さん、倉田洋平さんに助けて
貰いたいんだとすぐわかりましたと言った。帰りがけに洋平は宮沢智恵子さんが沖縄に帰って来ていますがまた東京に行くようですと言った。榊原秋子が倉田洋平さん、もうきっぱり宮沢智恵子さんを諦めたら良いですよと唇を近かずけて言った。つづく


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