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夢の彼方に 58
2018/10/20 11:18:16 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 58

暫くして、国頭海洋中学校の久保井仁父兄相談室長から直接湯沢陽一に連絡があった。久保井先生は、湯沢陽一さん、ご連絡が遅くなりましてすみません。先日の小川伸介さんの件ですが、うちの学校の生徒を名護の道の駅から確かに辺土名まで雨の中、小川さんの車で送っていただいております。その時は五反田奈理子は助手席に乗せて貰っていたそうです。同級生がそう話しております。その事実は警察にもすでに伝えておりますと言った。そうですか、それで安心しましたと湯沢陽一は言った。久保井先生は、ただその後、小川さんと五反田奈理子が会ったかどうかについては分かっておりませんと言った。いや、久保井先生、いろいろお世話になりました。小川伸介は今年になり思うところがあり、日日商事を退職し、医学部への受験に勤しんでおります。私は那覇で勤務しております。一日も早く、あの事件が解決する事を願っていますと言った。その日、湯沢陽一は、なんとなく安心していた。それから暫くして、小川伸介がひょっこり湯沢陽一の間借り先にやって来た。
つづく


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夢の彼方に57
2018/10/09 14:26:15 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 57

赤川一子とは那覇の新都心の東洋飯店で会った、赤川一子は真っ白なスーツにグリーンのネックレスをしていた。赤い口紅が目立った。赤川一子が湯沢陽一さん、名護ではよい女性には会わなかったの?と聞いた。、湯沢陽一はいやなかったな、あったらこうして一子さんと会ってはいなかったはずだ。でも、名護はいい街だった。沖縄の北部地域は人間がいい、人情味があった、と言った。中華料理を食べ終わったあと、私からの御祝いに今夜はホテルでたっぷり過ごしましょうと赤川一子は笑いながら言った。
湯沢陽一と赤川一子はごく自然に近くのホテルに入った。赤川一子が先にシャワーをあびた。それから、赤川一子は湯沢陽一の体をすみずみまで洗っていた。ベットの中で陽一が名護で知り合いになった商社マンが会社をやめ、医学部への受験を始めている。びっくりもびっくりだと言った。そう、私、とてもすばらし事だと思うはといいながら、一子はだんだん激しく大胆になっていた。
つづく


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夢の彼方に56
2018/10/08 10:56:21 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 56

湯沢陽一は那覇に帰る途中、勤務していた名護支庁に行った。まだ人影はあったが静かに眺めて立ち去った。それほどの懐かしさはまだなかった。暫くして、小川伸介から連絡があり、首里にある日航グランドホテルで会った。小川伸介は先日、名古屋にいる叔母に会いに行ったと云い、名古屋市立大学と大阪市立大学の医学部を目指す積もりでいるとも言った。また、私立の杏林医大も目指したいと言った。一年間は沖縄でがんばり来年から名古屋に行くかも知れないが、数学と理科系の科目が全く歯が立たないと言った。湯沢陽一は、何、弱気になるな、参考書を丹念に繰り返すことだと励ました。そして、湯沢陽一は、来週、湯沢の間借り先に来るように言った。赤川一子から来週あたり異動の御祝いをしたいと言った。湯沢陽一は実家には週末よく行った。その頃は母親はまだいたって元気だった。母親は、陽一、早く嫁を貰ったらと絶えず言っていた。季節はだんだん夏に向かっていた。雲の白さで陽一は感じていた。
つづく


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夢の彼方に55
2018/09/30 17:48:58 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 55

湯沢陽一は那覇から久しぶりに名護に行った。途中、名護道の駅により昼食をとった。小川伸介はこの食堂で海洋中学校の生徒に会っている。奇しくも大雨になり生徒達の希望で辺土名には行ったというがそれが事実であれば小川伸介はこの事件には関わってはいないだろう。だが、この話しが事実でない場合は、今度の日日商事の退職とも関わってきて、些か安心は出来ないのである。沖縄ソバとすしをゆっくり食べた。それから、湯沢陽一は辺土名を目指した。東支那海は真っ青で本部半島を左側に見ながら進んだ。辺土名の海洋中学校に着いた。まだ授業中だった。湯沢陽一は父兄相談室を探した。三階にあった。小さな部屋だった。湯沢陽一は、相談室の先生に名刺を渡した。また先生も名刺を差し出した。父兄相談室長の久保井仁とあった。また、那覇からどうしてこちらにと不思議そうにしていた。湯沢陽一が、私の友人がこちらの行方不明になっている女子生徒を昨年の五、六月頃、名護道の駅から辺土名まで大雨の為、車で送ってやったと云っております。その時は他の生徒も一緒
だったそうです。そういう事があったかそちらで確認して戴きたくまいりましたと言った。相談室の久保井先生は、初めて聞きました。早速、調べましてお知らせ致しますと言った。それから湯沢陽一は、その後、事件に進展はありましたか?と聞いた。久保井先生は、まあ、少しは、しかし、難しくなっておりますとも言った。湯沢陽一は、先日、友人と五反田奈理子さんの実家も訪ねましたと言った。久保井先生は、いや、ご心配をお掛けしておりますと言った。湯沢陽一はよろしくと云い、中学校を後にした。帰りは夕陽が眩しかった。
つづく


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夢の彼方に 54
2018/09/30 14:03:19 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 54

湯沢陽一は那覇に勤務してから二ヶ月頃から、友人の小川伸介の事が気になっていた。それを払拭する為に、辺土名の海洋中学校を訪ねようと思っていた。小川伸介があの行方不明になった五反田奈理子と名護道の駅で会い、辺土名まで連れて行ったというがその確認をして安心したかったのである。湯沢陽一は海洋中学校に連絡して、生徒の事で相談に行きたいがどの先生に会えばいいかと聞いた。担任がいいが、生徒相談室の先生でも良く、五時までなら構わないと言った。湯沢陽一はその日、休みをとり、一人で辺土名の海洋中学校に行った。
つづく


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