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都の日暮れ379
2017/05/03 14:07:27 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 379
倉田洋平は花林育子に六月中に三千万円を貸す約束をしていた。洋平は花林育子に宮沢智恵子と奈津子の母親が心疾患で入院しておりかなり症状は悪いようだと言った。洋平は連絡を受けて那覇中央記念病院に見舞いに行ったが悲しかったと言った。沖縄地方の梅雨はかなりつづく見込みで梅雨明けは遅れそうだと言った。社内では株主総会の準備で忙しそうにしていた。それから暫くして倉田洋平は宮沢智恵子の母親が亡くなった事を知らされた。洋平は野中を呼んだ。どうしたらよいかと尋ねた。野中は倉田総合産業からも何らかの事をしてあげましょう、そうでなければ寂しい葬儀になりますと言った。洋平が花林育子に話して出来るだけの事をしてやってくれ、野中に頼むのももう少しだと思うと言った。宮沢智恵子の母親の葬儀は与那原町の第一与那原南本願寺で執り行われた。倉田総合産業からとして花輪を供花した他、洋平の取りはからいでしんせき、友人、町内会などの名目で出来るだけの花輪を送った。洋平は葬儀には野中と一緒に行った。思ったよりたくさんの方が見えていた
。宮沢智恵子が悲しそうに喪主を勤めていたが目を合わす事はなかった。洋平達はその日、静かに母親に別れを告げた。寂しい雨が降り続いていた。
つづく


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都の日暮れ378
2017/05/03 12:38:40 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 378 倉田洋平は宮沢奈津子の母親に必ず良くなって下さいねといい静かに病室を後にした。何とも言えない気持ちだった。それにしても宮沢智恵子の姿は見えなかった。暫くして倉田洋平は花林育子と新都心の小料理店の柳で会った。久しぶりだったが花林育子は一段と肉付きが良く前より魅力的になっていた。花林育子は専務とのことは認めながらも実際は何ら経済的には良くなっていないと言った。そして、専務は倉田総合産業の社長になったら県外の大手のスーパーに会社全てを売却するのではないかと心配していると言った。洋平はその時は専務の希望通りにすればいい。倉田総合産業の名前等どうでもいいことですと言った。洋平は花林さん何かお困りでもと言った。花林育子は暫くして私、三千万円の借金が前から有るの。その上、母親の生活も見なければならず大変なのといい、洋平さん私を助けてくれませんかと言った。洋平はまたか、またその手を使ってきたかと思っていたが無下に断る事も出来なかった。
つづく


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