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都の日暮れ596
2017/12/31 13:49:01 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 596

倉田洋平はその電話を気にしなかった。しかしまた携帯電話が鳴った。倉田洋平さんでしょうかと綺麗な声で言った。洋平は誰からだろうと思った。大変御無沙汰しております。宮沢智恵子でございます。釧路では私の為に本当にお世辞になりましたと言った。洋平は一瞬、夢かと思った。あの宮沢智恵子からの電話とは直ぐには信じられなかった。洋平は、本当に久しぶりです。すっかり良くなられましたか?と言った。智恵子はお兄さんの洋八さんの病状はどうなんですか?お見舞いにも行けず申し訳ありませんと言った。洋平は兄は昨夜、奇跡的に意識が戻りましたがまだ心配ですと言った。私は洋平さんを苦しめて参りました。近く沖縄に帰りましてお詫び申し上げます。それでは暮れ暮れも御大事にと言った。
つづく


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都の日暮れ595
2017/12/31 12:49:18 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 595

翌日も雨だった。洋平は朝、野中に電話し、兄は奇跡的に意識が戻りそうだ。病院にすぐ来てくれと言った。野中も涙声で直ぐに行くと言った。また朝早く友坂理恵が来てくれた。確か昼前だと思われるのだが洋平の携帯電話のベルが鳴ったが直ぐに切れた。
つづく


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都の日暮れ594
2017/12/31 12:30:36 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 594
倉田洋平は夜、院内食堂で軽く食事をとった。病室に戻り外を眺めていた。雨はまだ止んではいなかった。暫くしてナースステーションから呼び出しがあった。急ぎナースステーションに行くとすぐにI C U に行くように言われた。I C U の前に行くと医師が出て来て手を消毒させマスクをさせて奥の部屋に連れて行った。主治医がいた。今先、微かに意識が戻り始めました。奇跡的に助かるかも知れませんと言い、洋平を洋八の側に連れて行った。三人の医師がいろいろ体の管に薬品を注入していた。主治医がまた病室に行くように促した。その間、洋平は涙を流しながら夢を見ている感じだった。ただ主治医が言った奇跡的に助かるかも知れないと言った言葉が耳で大きくこだましていた。洋平はその時、神様と呟いていた。つづく


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都の日暮れ593
2017/12/30 15:43:39 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 593

その日の夕方、大学病院の医師ら三人が来て、洋平に暫く病室から出るように言った。洋八は大学病院から来た医師の指示でまた I C U に移動させられた。洋八が寝ていたベッドを洋平はみながら病状が急変したと思った。そしてもう絶望的になり涙が止まらなくなっていた。神様、洋八を助けて下さいと何度も何度も祈っていた。夕闇が迫っていた。洋平と友坂理恵は特別病室のソフアーに座って黙っていた。時々、友坂理恵が洋平の手を強く握り締めた。暫くして沼田安子と赤木佳子が来てくれた。赤木佳子が野中さんは倉田洋平さんが沖縄から離れるのにはとても反対だと何度も言っていました。お兄さんの洋八さんの回復を祈っていますねと言い、帰って行った。洋平はまた一人、病室に残りナースステーションからの連絡を待った。
つづく


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都の日暮れ592
2017/12/30 14:01:51 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 592
翌日は朝から雨だった。午前中には野中が病院に来た。それから、その日は医師と看護師の病室への出入りが何時もより多かった。それだけに洋平も野中も今日が山場かとかなり心配していた。野中が、洋平に、東京行きはやめてくれ。洋八さんが元気になったら誰がみるのだ。暫くは生活も一人ではむりだ。家政婦さんを頼むにしても一日中は無理だ。また発作が起こるかも知れない。洋平頼むから沖縄にいてくれ。元気になったら来年までには洋八さんを結婚させた方がいい。私は洋平の東京行きには反対だ。この事については私は協力しないと言った。午前遅く友坂理恵と花林育子が来た。午後になって倉田英二と宮沢奈津子が来た。思い思いに洋八を心配していたが意識が戻らない様子に皆、悲嘆に暮れていた。友坂理恵が残り皆帰って行った。
つづく


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