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都の日暮れ14
2018/06/02 15:44:34 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ 14

湯沢陽一の職場に名護港警察署の捜査員が来て次長の長作健三と会っていた。話しは、職員の湯沢陽一の仕事ぶりと国頭での女子中学生行方不明事件前日と当日の湯沢陽一の仕事や行動の状況確認であったが、次長自身、湯沢陽一は本事件とは全く関係ないと強い口調で捜査員に述べていた。湯沢陽一はこれまで、那覇からこちらの勤務地に来て以来、無断欠勤は全くなく、無遅刻もなく、有給休暇もとらず、那覇の実家にも殆んど帰っていないようだ。仕事熱心で、事件を起こすような人物ではない。週末に商事会社に勤める友人と酒は飲むらしいが休みの日は名護湾を見て過ごしているらしい。理学部を卒業したらしいが私に万葉集は難しいと話していた事もある。今後、この件で湯沢陽一の事をききに来たら私はあなた方を何らかの形で訴えるので忘れないようにと捜査員にはそう述べている。そういう経緯から捜査員がこの事件について湯沢陽一を訪ねたことはその後一度も無かった。捜査は完全に行き詰まり秋が深まりつつあった。その頃、妹から連絡があった。
つづく


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夢の彼方に 13
2018/06/02 12:47:08 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 13

湯沢陽一は小川伸介と会い、何とか落ちついてきた。この小川伸介はいつでも英語の単語集を持っていた。また、湯沢陽一と話しながらも時々目を単語集に落としていた。湯沢陽一は少し気になったがなにも聞かなかった。湯沢陽一はこの小川伸介と会った事が湯沢陽一の人生を大きく変えることになるがそれはずっと後の事である。翌日の昼休みに名護港警察署から連絡があり長靴を取りにくるよう言われた。何の参考にもならなかっただろう。湯沢陽一はこれまで結婚の機会はあったが直前によく断られていた。理由は湯沢陽一の家庭が裕福ではなく、人間的にも面白くなく無口だとあからさまに言われたことがあった。しかし湯沢陽一には好意を寄せていた赤川一子と云う女性がいたが、離婚して子供が二人いた。赤川一子は那覇に住んでいた。看護師を長い間やっている。赤川一子は色白で美人である。太ってはいたが目が澄んでやさしかった。しかしここ数年会ってはいなかった。
つづく


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