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都の日暮れ最終回
2018/04/22 16:40:44 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
都の日暮れ最終回
倉田洋平は若狭海岸で打ち寄せる静かな波を見ていた。洋平にとって、あの宮沢智恵子はどの辺りから私に接近し私から大金を騙し取る気になったのだろうか?騙さなくても、水難事故の事を詳しく私に話してくれれば幾らでも智恵子に協力をしていたのにと此れだけは心底悔やんでいた。また目頭が熱くなり涙が止まらなかった。その日も、もう夕暮れを迎えていた。慶良間諸島辺りは茜色に染まり、真っ赤な夕日が彼方の海に沈もうとしていた。ただあの宮沢奈津子だけは何故か美容整形手術を受けてまた戻って来るような気がしていた。兄の洋八も退院してどんな生活を送るのだろうか。あの友坂理恵が何時まで兄の面倒を見てくれるのだろうかと些か不安はあった。しかし洋平は、なあーに、少なくても四十億円の資金はある。金があればこの人生、いかようにもなる。頑張るのみだと思った。そして、此れからは、美貌の女性には近寄らない。自分を大切にしてくれる女性も何時かはあろう。そして、此れからはもっともっと、優しくなる事だと思った。夕暮れは茜色で染まり一段と美し
かった。那覇の街も暮れようとしていた。洋平にとっては、今日は、特別な都の日暮れになっていた。 完


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