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夢の彼方に19
2018/06/10 14:34:41 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 全般
夢の彼方に 19

それから三週間ばかりたっていた。湯沢陽一は週末には相変わらず小川伸介と居酒屋で飲んでいた。北部での女子中学生事件は何ら進展は無かった。謎は深まるばかりだった。小川が、湯沢は知っていると思うが今年の五月頃から辺土名地区では名護の羽地から国頭村辺土名まで海岸線拡張工事が始まり、約二十人ほどの道路作業員が採用された。作業現場が事件現場の近くだと云うこともあって、作業員は全員事情を聞かれていたらしいと言った。湯沢陽一は、薄々は知っていたが警察署が取り調べとまではと溜め息をついた。小川が近く、あのスナック八重桜の里に行ってみよう。何かが分かるかも知れないと言った。被害にあった五反田家では毎日親戚が集まり心配していた。ただ気になることがあった。五反田奈理子の父親の兄弟姉妹は三人いたが、その父親が亡くなり相続問題から三人間で仲が悪くなっていたらしく、特に奈理子の父親の弟二人はこの事件でも非協力的だった。父親は家族の生活もあってまた遠洋マグロ漁船の乗り組み員として沖縄を離れていた。湯沢陽一は那覇の実家
に帰った時の事を思い出し、赤川ー子に電話をした。
つづく


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