2013年3月9日(土)感謝の日
今日は「ハジチ」の話。
例えば、
結婚の時に4つのものを身に着けると
幸せになれるというサムシングフォーなど
幸せな結婚を願うジンクスや言い伝えは
世界にもたくさんありますし
ここ沖縄、石垣島にももちろんあります。
その中の一つが
沖縄での古くからの習慣で
結婚する女性が手の甲に入れていた入れ墨「ハジチ」。
ハジチを施すときの苦痛は
女性はこの苦痛に耐えてこそ
結婚後の家庭でのあらゆる苦しみも
克服できる
とされていたそうで
今の私たちにはその痛みの程は計り知れないけれど
手の甲に染められたハジチの模様には
そのひとつひとつに
結婚する女性への
結婚後の幸せを願った意味があることを知りました。
例えば
両手の親指に染められた「矢」の模様。
これは
一旦嫁いだならば
矢のように、帰ってきませんように。
両手の親指以外の4本の指には
「竹の葉(タキヌパー)」。
これは、節操を守るように。
右手の親指以外の4本の指の付け根には
■で表した「重箱(ズブリ)」の模様。
これは
厳格さを持って事に当たり
食に恵まれるように、の願い。
左手の親指以外の4本の指の付け根と
左手の甲の中央には、
大きさの違う「十字マンダナ」と「マンダナ―マ」。
これは機織りの道具を表したもので、
布織り上手になりますようにの想い。
他にも
左手手首のカザグルマの模様や
右手手首の五つ星(クデーマ)
右手の甲の中央にはツキンガナス(お月様)を表した
●の模様など。
いつの世にも、どこの国にも地域にも
結婚する花嫁の末永く続く幸せを願う
ジンクスや言い伝えがたくさんあります。
この島の幸せな結婚を願う「ハジチ」を取り入れた
ウエディングプロデュースやご提案も
私のプランナーの引き出しのひとつに入っています。