憲法タウンミーティング
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![]() このタウンミーティングでは、社民党の辻本衆議院議員と自民党の葉梨衆議院議員をパネリストに、日本JC中島副会頭がコーディネーターを務める形式で行われましたのですが... 社民党の辻本清美衆議院議員... ほぼアウェー状態の、日本JCにようこそ... 敢えて来られた事に敬意を表します(^^) 辻本議員は、『憲法とは?』という問いに... 『国民を権力者から守るものである憲法を、護憲・改憲で対立するのではなく、憲法について勉強することが大切...私は護憲ではなく、憲法を尊重する《尊憲》です。』...述べてました。 なるほど...『尊憲』か...確かに憲法は、国家の根本規範であり、葉梨議員が言うように、国際社会に対する『国民の決意』であって、私達国民は、誇りを持って尊重しなければならないものだと思う。 ただ...現行憲法が、私達日本人が、誇りを持って国際社会に日本人の決意として示せるものなのかどうかが、憲法論議の焦点だと思う。 戦後の占領下に(日本人の自由な意思が尊重されない)GHQの指導の下に作成された現行憲法の成り立ち... そして、戦争の放棄を定めた憲法9条... 戦争の放棄を定めることはあってもいいと思いますが、国家の「セキュリティー」の手段さえ違憲と主張していながら、日米同盟によって国家のセキュリティーが保たれている状態で、国内向けには「平和憲法・戦争の放棄・武力の放棄」...国際社会の中では、日米同盟でもって国家の繁栄を享受していることを見て見ぬふりをする。。。 そのような状態で、国際社会に対して『日本人の決意です』と胸を張って言えるのだろうか...それが、現行憲法を巡る論議の焦点だと思う。 ...パネルディスカッションを聞いていて、終始...辻本議員は確信犯的に、その現実...国際社会のリアリティーを示すことはありませんでした。 特に、ベトナム戦争について... 『アメリカが勝手に始めた戦争に、日本と同じくアメリカと同盟を組んでいる韓国は出兵し...多くの犠牲者を出したが、日本は憲法9条があったから、出兵せずに済んだ』という発言は、当時の自由主義と共産主義が牙をむき出しながら、勢力拡大競争を行っていた国際情勢...その最前線のひとつであった朝鮮半島を巡る状況を無視した発言だと思う。 また、葉梨議員も発言していたように...憲法9条が、時の権力者によって都合良く積極解釈され、歯止めが利かなくなるよりかは、国家のセキュリティーへの武力の行使については、国民の決意として明示し、必要な法整備を行う事が必要だと思う。 辻本・葉梨両議員とも....憲法について、積極的に議論していく事の重要さを説いていたので、3年後以降に発議される国民投票法前に議論を活発化させなければなりませんね。 先日の...沖縄地区協議会の新春フォーラムで、軍事アナリストの小川和久先生が... 「憲法の理念を達成していくためには、右に左に大きく振れながら改憲を重ねることで..いずれその振れ幅が小さくなり、国民の決意として、その理念を達成出来得る事が出来る」と述べていた事を、再認識いたしました。 ![]() |