
今日の国会で新しい総理大臣福田康夫が誕生した。衆議院では1位指名だったが、野党が過半数を占める参議院では1位が民主党の小沢一郎という、国会のねじれ現象を印象づけた。9年ぶりの両院協議会が開かれ、まとまらず、憲法に従って衆議院の議決が優先されることになった。お父さんの福田赳夫も元総理大臣から、日本の政治史上初の親子総理の誕生でもある。安部前総理は、父親が衆議院議員、祖父は岸首相。小泉さんも父親は衆議院議員、あの麻生さんも父親は衆議院議員である。こうしてみると政治家は何と世襲(親族に政治家がいること)の多いことか。それ以外の職業では、医者の世界に多いと思われる。医者の場合は、親が病院を持っている場合、後継者の問題や、設備の関係で借金を抱えていたりして、地域の人々や従業員の生活を支えて行くために多いらしい。2003年の衆議院の解散選挙前で、自民党の約4割の議員が世襲で、新たに当選した480人の議員のうち、185人が世襲議員で占められ、自民党の何と過半数にも上ったようです。これは、世界の他の国では余り見られないことだそうです。(アメリカのブッシュ大統領は親子大統領ですが。)この欠点は、この人たちには、一般国民との感覚がずれるということと、本当に能力のある人の進出を妨げていることです。馬鹿な政治家が多くなるはずですよ。他の分野ではどうでしょうか。日本の伝統芸能(能・歌舞伎)等にも世襲制はありますが、それらの分野では、跡継ぎが厳しいという点では納得できますが。また、タレントではかなり親の七光りで食っているのが見られます。しかし、スポーツの世界では、厳しいものがあります。競技人口が少ない分野はいいのですが、野球などでは難しいです。たとえば、あの長島茂雄・一茂親子、野村克也・カツノリ親子を見れば、説明はいらないでしょう。大リーグでも希にいるぐらいです。それからすると、政治家はいいですね。小渕優子を見ていると、そう思ってしまうのですが・・・・