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日々雑感を書いていきます。無精者なので更新は気の向いた時・・・・ということであしからず!
反ワクチン動画への反論(2)
2021/10/26 18:53:38 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 時事ネタ

そしてその次にルイさんがこうおっしゃってます。
「・・ですが、18歳未満の方は最近になって接種が始まったところなので、公平な比較をするために、この表から18歳未満を除外してみてみると、先ほどとは全く違う結果が見えてきます・・」

え、また除外?
12歳〜15歳までのグループは確かに8月から接種が始まりましたが、イギリスで16歳以上の人に接種が始まったのはかなり前です(資料9ページ)。
でも、そこは目をつむりましょう。
問題はこのグループを「公平な比較をするために(?)」除外するという意味です。
「ちょっと何言ってるか分からない(サンドイッチマン風に)」です、申し訳ないですが。
公平どころか、不公平な比較にしかなっていないのではないでしょうか?
当然ルイさんはそのような操作を経て後、反ワクチンに有利な数値を導き出していますが、ご自分に都合の良いようにデータをいじくりまわせば、そりゃあご自分が出したい数字は出せるでしょう。
しかし、このような分析はとても科学と呼べるものではありません。

2つ目のデータはコロナに陽性反応を示した後28日以内に入院した人に関するものです。
先ほど同様、グループをハイリスクグループとそうでないグループにカテゴライズし、18歳未満グループは除外しないでその割合を計算すると、

(1)ハイリスクグループ 38.8%   (2)ノンハイリスクグループ 61.2%

となり、意外にもコロナで入院した人は、ワクチンを2回接種したグループの方がそうじゃないグループより多いという結果になりました。

次に、3つ目と4つ目のデータは、それぞれ陽性判定後28日以内に死亡した方の数と60日以内に死亡した方の数です。
上と同様にグループ分けをし、ハイリスクグループとそうでないグループで比較すると、

(陽性判定後28日以内)
(1)ハイリスクグループ 21.8%     (2)ノンハイリスクグループ 78.2%

(陽性判定後60日以内)
(1)ハイリスクグループ 22.3%      (2)ノンハイリスクグループ 77.7%

となり、死亡者のデータは二つとも、2回接種者のグループが8割近くを占めるという結果になりました。

ルイさんが動画で独自の計算方法で出している数値ほどではないにしろ、このような結果から見ると、「ワクチン接種はやはり意味がないのか」「いや、むしろ毒なのではないか」という結論を出しそうになるのは分からないでもありません。

しかし、ここで効いてくるのが、ルイさんが意図的に分析に用いなかった元々のデータに書かれてある右側の2列です。
なぜこれが重要かといえば、単純な数値の比較ではなく、「ワクチンを2回受けた人10万人あたりの中に占める入院者数(死者数)の数」と「ワクチンを受けていない、または1回しか受けていない人10万人あたりの中に占める入院者数(死者数)の数」という風に、分母を正しくそろえた上でその割合を比較する数字だからです。

分かりやすく考えてみましょう。
仮に100人のうち80人が接種し、20人が未接種だとします(接種率80%)。
接種したグループからも接種していないグループからもそれぞれ5人ずつが感染したとすると、感染者に占める接種者と未接種者の割合はちょうど50%ずつです。
しかし、実際に接種した人は80人もいて、感染した人はその中の5人ですから、接種者に占める感染者の割合は(5/80)×100=6.25%ですが、未接種者の場合は(5/20)×100=25%となり、未接種者の方が4倍感染率が高いということになります。
接種率が上がれば上がるほど、感染者に占める接種者の割合が上がるというのはそういう意味です。

ということで、実はワクチンの有効性を知るのに一番大切な数値は、ルイさんが無視した右側の2列の数字ということになり、それを比較してみたら、結論は一目瞭然です。

感染者:(1)2回接種者10万人あたり6188.3人(48.1%)  (2)未接種者10万人あたり6600.4人(51.6%)

入院者:(1)2回接種者10万人あたり111.1人(26.5%) (2)未接種者10万人あたり308.3人(73.5%)

死亡者(28日以内):(1)2回接種者10万人あたり64.7人(25.7%) (2)未接種者10万人あたり187.5人(74.3%)

死亡者(60日以内):(1)2回接種者10万人あたり80.6人(26.3%) (2)未接種者10万人あたり225.5人(73.7%)

感染者数が2回接種者と未接種者(又は1回のみ接種者)との間でほとんど差がないのに対して、入院者数や死亡者数は2回接種者の方が圧倒的に低い割合であることが分かります。
つまり、ワクチンを接種しても100%感染を防ぐことはできないが、入院率や重症化率、致死率を下げる効果がある、というこれまでに何度も聞いてきた結論にたどり着きます。
この結論については、実はこの報告書に丁寧に書かれていて、余計な色眼鏡をかけずにシンプルにデータを分析したら導き出せる内容です。
また、ルイさんが紹介してないページには、上記結果の年齢ごとの棒グラフが書かれていて、ワクチン効果について一目で分かるようになっています。(でも無視されています)。

今回かなり詳細に私なりに調べてみましたが、ルイさんの動画は多くの人に視聴されていて、おおくの「いいね」が付き、さらに肯定的なコメントで埋め尽くされています。
ほとんどの人が元ネタを調べない、データの読み方に慣れていない、語っていることに疑問を持たないことをよくご存じの上で、確信犯的にこのような動画を出しているものと思われます。

これまで何度も書いてきましたが、ネットリテラシーを高めることがいかに大切かを痛感させられます。(終わり)


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反ワクチン動画への反論(1)
2021/10/26 18:46:46 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 時事ネタ
昨日挙げたブログ記事の一部を、今日はさらにぐ〜〜〜んと膨らませてみます。
「イギリスにおける感染者増=ワクチンは意味がない」派に対するより強めの、そして確実な反論です。

フェイスブックで繋がっているある方(めっちゃ反ワクチン派)が下記の動画のリンクを貼り、反ワクチンについて語っておられました。


最近はYouTubeのデマ動画に対する規制が厳しくなったので、隠語を使ったり直接表記しないようにしつつ生き残りを図っているようです。

久しぶりにこの手の動画を見てみました。
突っ込みどころ満載なので、遠慮なく詳細にそうさせていただきます。

自称「自然療法士」のルイさんは、イギリスで毎週発表している公式データを基に「分析」を試みています。
このデータはUK Health Security Agency(イギリス保健安全局)という国の機関がウェブ上で公開している資料で、この動画では42週目の資料(9月20日〜10月17日のデータを扱っている)について説明しています。


資料の説明に入ると、最初に
「・・12ページまでは、『お注射』の説明や、『お注射』の有効率は100%ではないからしかたがないなどの言い訳が説明してありますが、この政府機関が『お注射』推奨派なので、文句は言わずに無視しておきます・・」
と悪びれもなくおっしゃっていますが、

「えええっ??そこ大事じゃん!」

と私などは思うわけです。

「『お注射』(以降、ワクチンと書きます)推奨派だから無視する」って、「自分は反ワクチンの言うことしか聞こうと思わないし、動画を見ているあなたたちもこういったのは無視していいんだよ。」と堂々と宣言しているわけですよね。
そうだとは思ってはいましたが、まさかそうやって正面切って言われるとは・・
それにこの説明部分は後述するようにデータから必然的に導き出される内容なので、「言い訳」でもなんでもありません。

その後、資料13ページの表の説明に入ります。
各項目を説明した後で、またもやこのように言われます。
「・・そのお隣二つは、10万人あたりの接種と未接種の人数を書くことで『お注射』に効果があるとアピールするためのものとなっております。重要なのは、陽性と診断された方の接種状況が大事なので、関係ない人まで含めている右側2列は無視してお話しします・・」

いやいや・・・

そこ無視するんですか?(笑)
実数じゃなくて、両者を比較検討するために分母をそろえる必要があるわけです。
なので「ワクチンに効果があるとアピールするためのもの」という説明がそもそも誤りですが、実は大変残念なことをなさったなと思うのは、この右側の2列はむしろ反ワクチンの唯一の正当な攻めどころのはずなんです。
なぜなら、ある年齢層以上だと、10万人あたりの陽性者数は接種者の方が非接種者より多いというデータになっているので。

さらに、「分かりやすく」という理由の元に、もともと1回目接種者と2回目接種者を3つのグループに敢えて分けてカウントしているのを、「接種者」と一くくりにしてしまっています。
ワクチン接種を勧めているほぼすべての専門家や医療者は、2回目の接種後14日経つまでは、十分な抗体が産生できていないことを何度も繰り返し強調しています。
1回だけの接種はむしろ未接種に近い状態で、感染リスクは未接種者同様に高いという認識です。
なので、1回だけ接種した人や、2回目接種後14日経っていない人が感染してもブレークスルー感染とは呼ばないわけです。
ルイさんはそのことを十分ご存じの上で、このような恣意的な印象操作をなさっていると私は感じます。

そこで、(1)感染リスクの高いグループ[未接種者+1回接種後20日以内の人+1回接種後21日以上経過の人]と、(2)感染リスクの低いグループ[2回目接種後14日以上経過した人]というカテゴリーに改めて振り分けてカウントした場合、それぞれの人数と割合は次のようになります。(以降、私はこの方法で計算を進めます)

(1) 感染者全体の57.5% (2) 感染者全体の42.5%

ルイさんの分け方では、それぞれ51.9%と48.1%でしたので、ハイリスクグループが若干高めになりました。
それでも、思ったより差がないというのが実感ではないかと思います。

実はこれがイギリスの感染拡大における問題点として指摘されているところで、その理由については前回のブログで説明しましたし、このレポート自体にもきちんと解説がなされています。(続く)


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イギリス・イスラエル・シンガポールのコロナ最新事情(1)
2021/10/25 21:17:50 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 時事ネタ
沖縄もようやくミーニシ(新北風=秋口に最初に吹く涼しい北風)が吹き、過ごしやすくなりました。
緊急事態宣言が解除されて、ありがたいことに急に忙しくなりました(笑)。
やや鈍った心身のテンションを上げるのに苦労しています・・。

久しぶりの投稿&コビッドネタです。
私がこのネタについて自分の調べた範囲で書き込むようになってから半年以上が過ぎました。
その間に、世界でも日本でもワクチンの接種状況やそれに伴う社会情勢が目まぐるしく変化しています。
ワクチン接種のスタートダッシュに成功したイスラエルやイギリスでは、感染者や死者が一時激減しました。

ところが、そのまま収束に向かうかと思われたのに、両国とも再び感染者数が上昇に転じ、感染者数のピークを記録したパンデミック真っただ中の時の数値に肩を並べるか、むしろそれを超えるほどになりました。
正直に言いますと、これは私には予想外のことでした。
大方の医療者や専門家も、接種が進んだ両国においてここまでの再拡大は予期していなかったのではないかと思います。
この大きな原因が感染力が半端ないデルタ株の出現だったことはほとんどの研究者が認めているところです。
しかし当然のこととして、ここで一部のワクチン反対派や慎重派は息を吹き返し、「やっぱりワクチンは意味がないんだ」「3回目、4回目・・と結局毎年打たないといけないのか。」などという論調も数多く聞かれました。

しかし、これらの国が出している統計をきちんと理解すれば、ワクチンの感染や重症化を防ぐ効果について反論の余地はないはずです。
ということで、イギリス、イスラエル、そしてアジアで最もワクチン接種が進み感染拡大も続いているシンガポールの状況をチェックしたいと思います。

1.イギリス
10月18日現在、イギリスでは連日4万人以上の新規陽性者が報告されています(ここ数日は5万人越え)。
6万人を記録した今年1月のピーク時には達していないものの、当時はまだワクチンの大規模接種が始まる前。
現在は66%と国民の2/3が二回の接種を終えています。(ちなみに日本は68%に達し、すでにイギリスを超えています。)
にもかかわらず感染者が増え続けていることについて、BBCでは4つの要因があるのではと伝えています。
(1)マスク着用が減った (2)規制緩和と人流 (3)免疫が薄れている (4)接種事業の失速
詳細はリンク先をご覧ください。


背景に複合的な要因があることは間違いないでしょう。
中でも規制緩和によって多くの人たちが町へ繰り出し、密状態を作り出している状況はさすがにヤバいと思います。

(ロンドの町の様子:CNNのウェブサイトから)

しかしそれ以上に注目すべきは、感染者は増えても、重症者(入院者)や死者が前回の波よりはるかに低いレベルに抑えられているということです。
ピーク時には一日に1000人を余裕で超える死者が出ていましたが、現在はそのほぼ1/10程度です。
入院する人もピーク時の4000人に比べて、その1/4以下の1000人以下です。
つまり、新型コロナが文字通り「普通の風邪」になりつつあるということです。
なので、イギリスは現時点で新たな規制を行わないという方針を示しているのです。
今後感染者は増えても医療崩壊には至らないと計算しているようです。

イングランドで今年2月1日〜9月12日までにデルタ株で亡くなった2542人のうち、2回接種後2週間以上経過した人が1613人(63.4%)であったという報告を基に、アメリカのある議員が議会でワクチンに効果なしと主張し、注目を浴びました。
確かにブレークスルー感染の割合としては高く感じますし、ワクチンはデルタ株に対しては効いていないように感じられます。
これについて、ロイターがファクトチェックを出しています。


それによると、ワクチン接種者が増えれば増えるほど、感染者全体に占める接種者の比率が増えるのは当然であること、最初に接種を行ったのが高齢者や基礎疾患持ちの弱者であったこと、イギリスで接種が認められている16歳以上の人口に限ってみれば9月17日までに接種を終えた人は80%を超え、接種率の低い16-17歳を除外して計算すればさらに接種率は高くなることなどを挙げ、この議会での証言はミスリードであるという判断を下しています。

ちなみに、上の議会で出された報告書には、ワクチンの感染抑止効果、重症化防止効果等についても明確に記されているのに、件の議員は意図的にその部分には触れなかったようです。
*この報告書については、次のブログで取り上げてみます。

2.イスラエル
ワクチン接種先進国として世界中の注目を浴びてきたイスラエルですが、夏場にデルタ株の急激な感染拡大が報道され、ワクチン効果について疑問の声も上がりました。
数々の怪しげな数値やグラフがSNSに上げられ、「ワクチンは毒だ」「ワクチンによって死者が増加!」などという刺激的な言葉も一部で飛び交っていました。(今も散見されます)。
しかし実際イスラエルで何が起きているのでしょうか。

10月1日付の現地紙ハーレツの報道によれば、イスラエルの感染拡大を推し進めているのは未接種者であると結論付けています。


重症患者644人のうち、未接種者が472人(73%)で、中でもECMOを装着している47人のうち、実に43人が未接種者とのこと。
10月1日時点でのワクチン接種完了者が62%のイスラエルにおいて、未接種者の感染率、重症化率、死亡率の高さが際立っています。
これらの数値はワクチンの効果を雄弁に物語る以外の何物でもなく、「ワクチン意味なし」という主張は事実と正反対であるということを示しています。(続く)

*一度投稿した記事を編集しようとしたら、なぜか字数制限に引っかかってしまいましたので、2つに分けて再投稿します。


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アフガン情勢に思うこと(2)
2021/09/08 18:46:04 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 時事ネタ
今回のアフガン問題では、米国国内の野党陣営はもとより、世界各国からバイデン政権が格好の批判の的になっています。
確かに、批判されるべき要素は沢山あります。

軍を撤退させる前に、命の危険が想定される一般市民を安全な国に避難させるべきだった。とか
アフガン政府に提供した武器がタリバンの手に渡らないようにきちんと管理すべきだった。とか
政府に対して、米軍撤退後のち密なロードマップを提示しておくべきだった。とか
もっと撤退に時間をかけるべきだった。など、ざっと思いつくだけでもこれだけ出てきます。
バイデンさんの支持率が急降下したのも無理はないでしょう。
失策と言われる今回の撤退劇については、批判にさらされるだけさらされた上で、バイデンさんには次の打開策を見出してほしいと願います。

しかし、そもそもですが、「米軍撤退」という行動自体は失策でしょうか?

というより、さらにそもそもですが、9.11をきっかけに20年前にアメリカが他の西洋諸国と共にアフガンで軍事作戦を展開し、掃討作戦終了後も駐留したことは良かったことでしょうか。

さらにさらにそもそもですが、1970年代のソ連軍侵攻やアフガンをめぐる米ソの争い、ソ連撤退後の内戦や貧困のまん延、それが一つのきっかけとなったタリバン政権の誕生などについては、もう終わったこととして振り返る必要はないということでしょうか。
すべての総括はそこから始めるべきではないでしょうか。

私はアフガンの情勢をニュースで見聞きして、ある既視感を覚えています。
中東情勢ではなく、私が8年半を過ごしたネパールのことです。

私が所属連盟からネパールに宣教師として派遣された2003年当時、国の一部は内乱状態でした。
1990年代半ばに台頭してきた極左勢力「毛沢東主義共産党(マオイスト)」が地方で反政府闘争を繰り広げ、政府側にもマオ側にも多くの死傷者が出ていました。

「極左勢力」とか「毛沢東主義」とか聞くだけで、拒絶反応を起こす人がいるかもしれません。
しかし、そのグループはネパールの9割を占める農村の貧困層から当時絶大な人気を博していました。
権力を振りかざして富を独り占めにし、弱者を搾取し、汚職にまみれた王族を始めとする政府高官に対して、彼らはゲリラ的闘争で対決したのです。
そんなマオ派を、多くの人たちが自由と平等を勝ち取るために闘う正義の味方として歓迎したのです。

その後、2006年内戦終結、王によるクーデター、王政の廃止、共和国の誕生、マオ派からの大統領誕生など、国を揺るがす歴史的な出来事が次々と起こるのを、私は目の当たりにしました。
また、新憲法の制定はその後何年もかけて校正に校正を重ねてようやく2015年に発布されました。
政治的に不安定で貧困が蔓延しているネパールという国を内側から見つめたときに、言語も文化も全く違う多民族国家を一つにまとめるということがいかに困難なミッションであるかを見せつけられました。

当時マオ派の度重なる全国ストライキでたびたび私の活動も中断を余儀なくさせられたこともあって、マオ派の強引で危険な手法を肯定するつもりは毛頭ありませんが、一緒に活動をしていたクリスチャンのスタッフの多くがマオ派を支持していたのも事実です。
ゲリラ的な手段を用いても、何とか慢性的な貧困と上層部の汚職や腐敗を変えてほしいという切実な思いを一般の人たちは誰もが持っていたように思います。

アフガンでタリバンが台頭してきた背景はネパールでマオ派が台頭した背景と全く同じではないにせよ、共通項も多くあります。
その背景を謙虚に学ぶことが大切ではないかと思います。
貧困と汚職は駆逐しなければ国が立ち行かないのは事実で、それが蔓延している状況では強引な手段に打って出るグループが出てくるのは当然とも言えます。(繰り返しますが、タリバンやマオ派を肯定しているのではありません。彼らが台頭した理由に目を向けるべきだと申し上げています。)

もうすぐ9.11から20年になります。
その日はアメリカ人にとって忘れられない日ですし、あのアルカイダの無差別テロ行為は断じて許されません。
一方で、その後の米軍によるアフガンへの軍事攻撃が無批判に正当化されてはいけないと思います。
その後の20年間にわたる米軍駐留も、結局多くの犠牲者を生み、憎悪の連鎖を引き起こしたのではないでしょうか。

昨日のNHKのクローズアップ現代では、9.11をきっかけに義憤に駆られてアフガン戦争に志願した兵士と、その10年後にやはりアフガン駐留を経験した彼の息子を取材していました。


父親はどこまでも戦争を正当化していましたが、息子はアフガンで度重なる自爆テロの脅威にさらされ、帰国後PTSDを患ってしまいました。
そして、あの駐留は無意味だったと涙ながらに語っていました。
これが現実だと思います。
駐留が長引けば長引くほど、状況は泥沼化し、憎悪の連鎖は止まらず、双方に被害者が増えるだけです。
米軍引き上げそのものは、むしろ遅きに失したと私は思います。

もちろん「女性の人権や教育はどうなる?」「信教の自由は?」「タリバンを恐れているアフガン人がたくさんいるではないか?」など、疑問点や課題は沢山あります。
難しいですね。
これについては、次回考えてみます。


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アフガン情勢に思うこと(1)
2021/09/03 11:55:42 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 時事ネタ
アフガニスタンを再びタリバンが掌握したことで、今世界中の視線がこの国に注がれています。
私は決して中東情勢に明るくありませんが、私なりにこの出来事を注視し、教会でも課題として挙げて祈っています。
日々入って来る情報を基に、私なりに考えさせられたことを数回にわたってブログってみたいと思います。
いつもながら行き当たりばったりなので、続かない可能性もありますが、まあ自由気ままをモットーとしているのでそこは気にせず、マイペースで行きたいと思います。


さて、アフガン情勢ですが・・

ほとんどのクリスチャンは、タリバンという、いわゆる「悪名高いイスラム原理主義グループ」が国のかじ取りをすることになってしまったことに非常な懸念を示しています。
そして、多くの教会ではこの国のために、特にその国において少数派であり、ほとんどがイスラムからの改宗者であると言われているクリスチャンが守られるようにと、熱い祈りを捧げているところだと思います。
特に多くの福音的な教会では、海外発出のものをはじめとする幾つかの関連動画が共有され、それを基にアフガンの現状を認識し、祈ったり支援をするという取り組みがなされているように見受けられます。
私のところにもグループラインや個人的なラインでそういったものが幾つも流れてきます。
私も一通り目を通し、大切な情報はできるだけアップデートし教会で共有するようにしています。

しかし、そのような個人や団体が投稿している動画を見ていて大変気になる点があります。
それは、極めて政治的なメッセージを含んでいるケースが多いということです。
政治的なメッセージそのものが悪いというより、動画を発信する人の政治観がもろにその動画作成の意図に現れているということです。
その政治観は必ずしも客観的事実とは限らず、「観」ですから個人的な主観・主張が内包されているわけです。
どんな情報にもある程度そのような主観が含まれているでしょうし、それをすべて排除することはできないでしょう。
しかし、同じような意見のもとに作成された動画やサイトばかりを見続ければ、視聴者は当然その考え方に影響されますよね。
これは、今まで私が取り上げてきたアメリカ大統領選挙や新型コロナに関連する陰謀説にも繋がる原理です。

もちろん、アフガン問題に関連する動画が陰謀説だと申し上げているわけではありません。
またタリバン政権を擁護したり、現地のクリスチャンをはじめとするハイリスクの人たちを救出するために全力を尽くしている個人や団体を否定するつもりもありません。
ただ、今回の件に関しても、やはり多角的な情報の収集が必要なのではないか、ということを申し上げたいのです。
政治的な意図を内包した動画やサイトの情報だけを頼りに、現状を理解した「つもり」になるのではなく、別の角度から見た情報にも触れるべきだと思うのです。
そうした多面的な情報を得て咀嚼し、吟味した上でこそ、私たちが祈るべき課題もよりシャープになっていくのではないでしょうか。

とは言うものの、私自身バランスよく情報を得ることの難しさを感じています。
日本ではアメリカやヨーロッパ経由のニュースしか流れて来ず、ネット情報もほぼそれを基にした内容だからです。
なので、翻訳アプリなどを活用しながら、他言語サイトにも積極的に当たろうと思っています。

そんな中で、目を通していただきたいサイトがあります。
それは、故中村哲氏が語ったアフガン情勢についてのインタビュー記事です。


かなり長いですが、一読の価値があります。
もちろん、中村氏自身の政治的主観もこの中に含まれているわけですが、銃弾に倒れるまで一キリスト者としてアフガニスタン国民のために生涯を捧げて来られた中村氏だからこそ語れる真実があります。

もう一つは手っ取り早くアフガン問題を理解できる動画です。


10分ちょっとと短いですので、まずはここから始めるのもいいと思います。

そもそも今回のアフガン問題は今に始まったことではありません。
その起こりや背景、歴史を知らずして、善悪二元論で斬ってしまえるほどことは単純ではありません。
問題の根本が何なのか、そのあたりから私たちも学び始めていいのではないでしょうか。
私も学び始めたばかりです。
神様に知恵を求めていきたいと思います。


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