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【内村鑑三と再臨運動】
2021/02/19 08:20:59 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 キリスト教
今日はブックレビュー的内容です。



過去の終末論ブームについて学ぶために「内村鑑三と再臨運動」(黒川知文著 新教出版社)を購入して読みました。 
なかなかに読み応えがありました。

前半は内村の伝記のような内容で、彼がキリスト信仰に至った経緯、アメリカ留学時の様々なエピソード、どのように自身の思想神学を発展確立していったかなどを、一次資料をふんだんに引用しながら、分かりやすくまとめられています。
内村鑑三は日本のキリスト者であれば是非学ぶべき信仰者の一人ですが、意外に彼の思想信条について直接学んだことのある人は少ないのではないでしょうか。
彼の膨大な著作集を読破するのは簡単ではありませんが、この本を読めば手っ取り早くその概要を知ることができるので、入門編としてお薦めです。

しかし、今回紹介したいのはそこではありません。
内村がホーリネス運動の中心人物だった中田重治らと共に、今からちょうど100年ほど前の大正時代、精力的に展開した再臨運動があったのですが、この本の後半にはその内容がまとめられています。
キリストの再臨に対する内村らの熱い思いや、その運動が全国展開される中で多くの聴衆を集めたこと、しかし途中から自由主義神学を掲げる牧師らの反対に遭い、最終的には2年余りで衰退していった様子など、その歴史的経緯が分かります。
私が特に注目したのは、黒川氏がこの運動の背景として指摘している次の一節です。

2014年6月に始まった第一次世界大戦は予想を遥かに超えて拡大した。この犠牲者900万人以上を出した悲惨な戦争が、再臨運動の時代背景にあった。日本国内では、戦争インフレのために米価が異常に高騰し、8月3日には富山に米騒動が起きるという経済的危機状況にあった。スペイン風邪も多大な犠牲者を出した。一般的に歴史上、危機的状況に陥った時、キリスト教文化圏において、「艱難時に再臨があって千年王国が実現する」という前千年王国論が生起する傾向にある。この終末論は日本においてだけではなく、欧米においても進展した。戦争が継続する間は、確かに再臨運動は継続した。(引用終わり)

要するに、100年前に盛り上がった再臨運動の背景として、世界戦争、経済危機、疫病の拡大があったこと、そして歴史上このように再臨運動(特に千年王国前再臨説)が盛り上がるときには、一般的に似たようなことが時代背景として観察されるというのです。
これは私も全く同意します。
昨今見られる終末論の高まりの背景として、世界的なパンデミックや不安定な社会情勢が影響しているのは否定できないでしょう。

問題は、今その渦の中にいていまだかつてない強い期待感や危機感を感じ、「早く福音を伝えなければ手遅れになる」と焦りにも似た心境を持っておられる方の多くが「これほど終末を強く感じられる時代は歴史上なかったに違いない。私達は特別な時代に生きている。」と思い込んでいるように思えることです。
思い込むだけならいいのですが、これを根拠に半ば強引な伝道スタイルで未信者に信仰を押し付けようとしてはいないか、と憂慮しています。
「私たちの時代は特別」という感情は、陰謀論者が陥りやすい「私だけが真実を知っている」という一種の優越感をくすぐる感覚と非常に親和性があって、それゆえに現代の陰謀論が終末的色彩を帯びていると言えるのではないでしょうか。

上記の指摘にあるように、歴史を振り返れば「今が終末だ」と強く感じられたのはこれまでに幾度もあったのです。
そもそも2000年前の初代教会の信徒たちの方が、私達よりはるかに強い再臨信仰を持っていたのではないでしょうか。
これは今日のテーマからずれますが、聖書的に言えば、イエス様の初臨以来、ずうっと終末なのです。
ですから、状況が逼迫してるからということで追い立てられるように宣教に向かうのではなく、地にしっかり足をつけながら、落ち着いて信仰生活を歩む中で、イエス様の愛に根ざし喜びを持って宣教に励んでいくものでありたいと思います。

ところで、私自身は再臨信仰はとても大切だと思ってますし、もっとこのことについて講壇から語らなければと思っています。


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▼このメッセージへのコメント一覧

早速本を買って読んでみました。わかりやすくまとまっていて、最後にはご自分の救いの証しまでありましたね。
最初からハーベストタイムの話がでて来て、どこかで聞いたことがある名前だと思ったら、2012年のハーベストタイムの再臨待望例会で「内村鑑三と再臨運動」と題してお話をされていました。
2021/03/08 10:17:51 [ 平野好道 ]

コメント感謝します。
また、紹介した本をご購入されて読まれたとのこと、嬉しいです。
ハーベストタイムの話・・読み過ごしていましたが、今確認すると確かに書かれていますね。
このような「再臨」ムーブメントが起こっているという文脈で書かれていて著者自身は否定も肯定もされていないようですね。
かの例会の主催者ご自身の昨今の政治的主張を聞くにつけ、皮肉を感じます。
2021/03/08 13:33:58 [ 小禄バプテスト教会 ]


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